...又しかし又泰然と偶像になり了(おお)せることは何びとにも出来ることではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...」そして船長は泰然と彼を眺め...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...泰然と言いつづけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は泰然としてやって来ました...
豊島与志雄 「食慾」
...泰然と控えていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...室の真中に泰然と坐っていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...三ツ山は泰然としてもとのごとく...
永井隆 「長崎の鐘」
...泰然として座を構えこんでしまった桶屋さんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しも泰然としていないようだが」「そうかも――知れないです」と小野さんは術(じゅつ)なげながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...「野良犬が格子戸にさわったんですよ」八五郎は泰然として未練がましく徳利をすすっております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泰然として第三金時丸は動かなかった...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...ママが居間の長椅子で泰然とご読書をしていられた...
久生十蘭 「だいこん」
...泰然とおさまっている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...泰然と片手を火鉢の上にかざし...
水野仙子 「道」
...こんな海老あるもんか」「海老じゃないぞ」「何だい」口々の不平を泰然と岡本はちょいと意地悪そうに眉根をぴりりとさせながら...
宮本百合子 「明るい海浜」
...泰然として動くことなし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泰然と事にたち向かったとすればいさましい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わが親友は泰然として坐り込んでゐたのである...
若山牧水 「木枯紀行」
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