...泰然と言いつづけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の位置で泰然と事務を執りつつ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その泰然とした、そして滑かな美しい肉体のなかに、どういう考えがあるか、私は探ろうとしましたが、何にも掴めませんでした...
豊島与志雄 「肉体」
...泰然として人の跡より出かけしに...
内藤湖南 「寧樂」
...此のたびは泰然としてはかなふまじと...
内藤湖南 「寧樂」
...自分の道楽からわが銅像をわが家の庭に立てる位の事なら差支えないがその男の遣方(やりかた)はそれとなく生徒の父兄を説いて金を出させ地方の新聞記者を籠絡(ろうらく)して輿論(よろん)を作り自分は泰然としているように見せ掛けるのだから困ります...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...今日泰然として銀座街頭のカッフェーに飲んでいても...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...泰然として坐りこんでみたものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...泰然としていなかろうと...
夏目漱石 「虞美人草」
...長くなって泥の中に埋(うま)ってるさ」「君は始終泰然として気楽なようだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...馬場要は一人泰然として杯を擧げて居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ベラールは泰然と落着きはらって...
久生十蘭 「悪の花束」
...あとには泰然と眠るタヌと自分のただ二人...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...泰然とおさまっている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...先生やはり泰然と曰ク...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただ泰然として動ずる色なく自己を持しただけだとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかにも強健らしい正面の椅子に泰然と構えた姿...
山本笑月 「明治世相百話」
...三軍の幕中に泰然とかまえていて...
吉川英治 「三国志」
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