...河野は泰然として下車する模様も見えません...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...割合いに泰然としている...
太宰治 「パンドラの匣」
...神様がおってたまるものかい」泰然と坐って傍視(わきみ)もせずに前の方を見ていた源吉が云った...
田中貢太郎 「放生津物語」
...泰然と落着いて二本の箸をあやつっている容子(ようす)に...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして泰然と戦闘を開始した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...泰然と言いつづけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...洒然泰然と納まり返っていたものである...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...泰然と控えていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...室の真中に泰然と坐っていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...是僕をして新聞記者の中傷を顧みず泰然としてカッフェーの卓子に倚(よ)らしめた理由の第四である...
永井荷風 「申訳」
...泰然として胡坐(あぐら)を組んで言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手は例のごとく泰然としてただいいえと云ったのみである...
夏目漱石 「野分」
...坐席に泰然と腰をおろして凝つと舞台を視詰めてゐたがやがて...
牧野信一 「春」
...天がいかに恐ろしい変異を下すとも泰然として動かないだろうと思われる幾人かを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泰然として動くことなし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はやくから自分の死期を知って泰然とそのときを待っているというところがあった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...何も察せぬ信者のその泰然とした馬鹿顔を見ると...
横光利一 「馬車」
...意外に泰然として...
吉川英治 「親鸞」
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