...御鳥見役(おとりみやく)より御鷹部屋(おたかべや)へ御(ご)注進になり...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...まもなくエンジンがとまります」あわただしい注進...
海野十三 「太平洋魔城」
...ホテルへ電話をかけてきたというボーイの注進である...
海野十三 「蠅男」
...立聞きのお幸が注進したので...
江見水蔭 「備前天一坊」
...信濃屋の事務所から注進に馳けつけた加藤が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...十月十六夜金虚子大人座下○明治三十九年十一月九日(封書)昨日は御出かと思って居たら東洋城の注進で顔がはれたという訳で髪結床も油断のならないものと気がつきました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...左近将監のところへも注進したものがあったとみえて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...注進に駈(か)けて行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...さだめて早馬を飛ばせて江戸へ注進に及んでいる最中でしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等が注進をよこして来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガラツ八の注進で平次が飛んで行つた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の宗左衞門に注進をしたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸から早馬で注進があった日に...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...この話を女王にご注進するのが義務のように思えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...おりかは帳場に注進した...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...江戸への注進には六島少吉(むつしましょうきち)...
森鴎外 「阿部一族」
...見聞した事を数度に主家へ注進した文書である...
森鴎外 「大塩平八郎」
...水門口のそとでも、鬨(とき)の声があがった――」一刻一刻と、矢のような注進...
吉川英治 「神州天馬侠」
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