...駿河国建福寺の鎮守馬鳴大明神の別当神主等から御注進がございまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...和田氏一族挙兵の由を御注進申し上げました...
太宰治 「右大臣実朝」
...御注進に駈けつけて来てくれる...
橘外男 「雷嫌いの話」
...左近将監のところへも注進したものがあったとみえて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...此のお詑(わ)びにはこれから精々気を附けて御注進に及びましょうと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...些細なことにても胡乱(うろん)と思う節があれば御注進申し上げるでございましょうと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...この時浦賀その外海岸諸家の陣屋より昼夜を分たず注進の汗馬...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...さだめて早馬を飛ばせて江戸へ注進に及んでいる最中でしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井に注進をしようとあわただしく窓の戸をとざす瞬間...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガラツ八の注進が早かつたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...面白さうなこの注進を迎へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松隣夜話にある太田三樂から長尾景虎への注進状の中に「奧筋諸將の所存專ら族姓を撰申事に候」とあるは其一端を示すもので...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...物見の兵の注進に過(あやま)りなく...
吉川英治 「三国志」
...何ぞ、間違いであろう」と、注進の者を、叱りつけたほどであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿様御刃傷との御注進にござります由...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...侍どもがただならぬ軍支度(いくさじたく)にござりますぞ」と注進されたが...
吉川英治 「親鸞」
...内裏の使がフロイスのいる信者の家を壊しにくると注進する人があった...
和辻哲郎 「鎖国」
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