...必しも妻の注文通り...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...或る土地の病院で死期を待っている注文通りの人物が見つかる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...まずまず正月に間に合うように注文通り百枚位書いて安心しましたよ...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その寸法を彫刻家の注文通り断ち切る役なのです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何でも彼の注文通りに身を捻(ね)じ曲(ま)げた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...注文通りになるような女でもないからな」「なれば都合が好いと思っているんじゃないの」そう云って彼女は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...眼前の自然は教科書の自然のように注文通りになっていてくれぬから難儀である...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...僕の注文通りのものだったらワトソン君...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...はたで推測するような注文通りの本を読んでいるものではない...
戸坂潤 「読書法」
...それが合図となって前後左右から注文通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに注文通りの秋の山など...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...「そう注文通りに行(い)けば結構だ...
夏目漱石 「二百十日」
...下から一間ばかりのところで梧桐は注文通り二叉(ふたまた)になっているから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...言わば御注文通りの女になった訳である...
久生十蘭 「湖畔」
...いわば御注文通りなのである...
久生十蘭 「魔都」
...あっさりと注文通りなので助かる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あの家ならば殆ど注文通りだから君の承諾不承諾はともかくも外の人に借りられない内にと手附金を五十銭渡して君のために借りる事を約束しておいた...
村井弦斎 「食道楽」
...頑丈な男が鎖で引っぱっていたりして注文通りの奴に一度も行当らない……これでは日当にならない...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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