...何でも彼の注文通りに身を捻(ね)じ曲(ま)げた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...何でも彼女の注文通りに芸当をやっていれば...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...注文通りになるような女でもないからな」「なれば都合が好いと思っているんじゃないの」そう云って彼女は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...遂に私の注文通りの上品で可愛い...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...注文通りになっているのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そう注文通りには行かないのである...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...それが合図となって前後左右から注文通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...初さんは注文通り出た...
夏目漱石 「坑夫」
...うまい注文通りに行った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...下から一間ばかりのところで梧桐は注文通り二叉(ふたまた)になっているから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...朝めしが注文通りで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そしてとうとう、彼の注文通り、命にもかかわるようなことになりそうな冒険を思いついて、若いパーシウスを呼びにやりました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...注文通り係累はないし...
松本泰 「日蔭の街」
...すっかり注文通りだというようにほくほくして...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...この表紙も注文通りの紙があるかないか判りませんからと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの家ならば殆ど注文通りだから君の承諾不承諾はともかくも外の人に借りられない内にと手附金を五十銭渡して君のために借りる事を約束しておいた...
村井弦斎 「食道楽」
...顔と顔擦(す)る注文通りに合はぬ気の毒さ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いかにすれば予定の時日の間に注文通りの果実を結ぶだろうかとか...
和辻哲郎 「樹の根」
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