...或る土地の病院で死期を待っている注文通りの人物が見つかる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...注文通りのお手本があったのに惜しいことをしたという話である...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何でも彼女の注文通りに芸当をやっていれば...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...眼前の自然は教科書の自然のように注文通りになっていてくれぬから難儀である...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...遂に私の注文通りの上品で可愛い...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...)正に軍部の注文通りの筋書きに出来ているが...
戸坂潤 「社会時評」
...それに注文通りの秋の山など...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...「そう注文通りに行(い)けば結構だ...
夏目漱石 「二百十日」
...うまい注文通りに行った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それから約七分くらいすると注文通り寒月君が来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...下から一間ばかりのところで梧桐は注文通り二叉(ふたまた)になっているから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかる後にゃーと注文通り鳴いてやった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...朝めしが注文通りで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...注文通り係累はないし...
松本泰 「日蔭の街」
...すっかり注文通りだというようにほくほくして...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...この表紙も注文通りの紙があるかないか判りませんからと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頑丈な男が鎖で引っぱっていたりして注文通りの奴に一度も行当らない……これでは日当にならない...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...私が御注文通りに十年程若返って御眼にかけると...
夢野久作 「若返り薬」
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