...畑を耕す前には、泥土を耕さなければならない...
...台風が来る前に、庭の泥土をすくい落とす...
...泥土を堆肥と混ぜ合わせて、肥沃な土壌を作り上げる...
...工事の際には、泥土を掘り起こす必要がある...
...地盤が弱い場合には、泥土を固める工事が必要になる...
...蘆の疎らな泥土の中に...
伊藤野枝 「転機」
...水底の泥土(でいど)から発散する微細な電気が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彫塑の泥土をこねまわさねばならない...
豊島与志雄 「女客一週間」
...もう余分の肥料も泥土に吸いつくされたらしく...
豊島与志雄 「蓮」
...堀割(ほりわり)は丁度(ちやうど)真昼(まひる)の引汐(ひきしほ)で真黒(まつくろ)な汚(きた)ない泥土(でいど)の底(そこ)を見せてゐる上に...
永井荷風 「すみだ川」
...潮(しお)の引く時泥土(でいど)は目のとどく限り引続いて...
永井荷風 「日和下駄」
...これによって泥土(でいど)に汚(けが)されたと同じような結果になってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...腐蝕土の灰汁と泥土とで...
中谷宇吉郎 「異魚」
...その氷板間の泥土はまだ軟いことが多い...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...からだから泥土(どろつち)をおとすために...
新美南吉 「二ひきの蛙」
...あの泥土を素足で踏んで...
夢野久作 「白髪小僧」
...焼き千切(ちぎ)られている泥土と氷の荒野原……それが突然に大空から滴(した)たり流れるマグネシューム光の下で...
夢野久作 「戦場」
...でも、仕方がないと、諦(あきら)めたように、お次が悄々(しおしお)と立ち去ってゆくと、河原にいたお菰の岩公は、泥土の中へ、そろそろと入って行った...
吉川英治 「下頭橋由来」
...泥土の上の容貌や風態(ふうてい)を...
吉川英治 「私本太平記」
...猿坂などの泥土が敵味方の血のぬかるみとならない日はない...
吉川英治 「私本太平記」
...「敵は、馬も兵も、泥土にまみれ、相模野から駈けつづけて来た疲れのままだ...
吉川英治 「私本太平記」
...惨たんたる敗戦の泥土をそのまま身に持った武士大勢が...
吉川英治 「私本太平記」
...雨と血と泥土(でいど)にまみれながら...
吉川英治 「松のや露八」
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