...泥深い町をぬけて行くと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...大抵は悪紙に描きなぐった泥画であるゆえ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...紺地に金泥で唐詩を摺(す)った扇子で...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...此の間の出水で泥だらけになつた裏の縁鼻(えんはな)へチヤブ台を持ち出して...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...先生はそのままぱったり泥の上に倒れた...
永井隆 「長崎の鐘」
...昔し以太利亜(イタリア)の画家サルヴァトル・ロザは泥棒が研究して見たい一心から...
夏目漱石 「草枕」
...ただ滑るような泥海(ぬかるみ)を知らぬ間(ま)に用意するばかりである...
夏目漱石 「虞美人草」
...泥絵具をベタベタ塗りさえすればいいのである...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私はいまなお拘泥して生きているのです...
林芙美子 「新版 放浪記」
...泥のような色をした大蟹もいます...
久生十蘭 「手紙」
...泥棒は玄関からはいって...
平林初之輔 「祭の夜」
...泥濘のなかをも平気で歩いてゆくその牝山羊をつれた女にもずんずん引き離されてしまった...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...池の泥を浚えるので鯉はどこに居るか知らん...
正岡子規 「車上の春光」
...「昨夜(ゆうべ)お隣りへ泥棒が入って...
松本泰 「秘められたる挿話」
...「アッ!」叫ぶと一緒にガチャは両手でしっかりその泥のはねたとこを押え...
「共同耕作」
...余因事泥之...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...泥だらけの蓮根掘(れんこんぼ)りみたいに...
吉川英治 「下頭橋由来」
...容易ならぬものが見えまする!」泥魚(でいぎょ)一途中...
吉川英治 「三国志」
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