...そこには泥を塗(ぬ)り固めた...
芥川龍之介 「将軍」
...こんなだいそれた泥棒を...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...……雨、風、泥酔、自棄...
種田山頭火 「其中日記」
...泥でできていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...下は泥でぬるぬる滑る...
中島敦 「光と風と夢」
...其(そ)の次(つぎ)の日(ひ)彼(かれ)は硬(こは)ばつたやうに感(かん)ずる手(て)を動(うご)かして冷(つめ)たいシヤブルの柄(え)を執(と)つて泥(どろ)にくるまつて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...昨夜(ゆうべ)泥棒が入って...
野村胡堂 「女記者の役割」
...空巣狙ひやコソ泥を縛つて手柄顏をするやうな平次ぢやねえ」「――」平次は女の繩を解き乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ドカンと突き當るんだ」「尻餅(しりもち)をついたらう」「尻に泥が着いて居るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うなじから臀部までを芥子泥で覆ってしまうんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...第三紀の泥岩で、どうせ昔の沼の岸ですから、何か哺乳(ほにゅう)類の足痕のあることもいかにもありさうなことだけれども、教室でだって手獣(しゅじゅう)の足痕の図まで黒板に書いたのだし、どうせそれが頭にあるから壺穴までそんな工合(ぐあひ)に見えたんだと思ひながら、あんまり気乗りもせずにそっちへ行って見ました...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...初めて先刻のぞいたのは泥棒の眼であったとわかったのであった...
宮本百合子 「からたち」
...おそろしく泥の飛沫をはじきとばす...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...この辺の泥っ臭え奴等に負けてたま……お...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...白い壁に付く泥は目立ち易いからねえ――」厭な言葉がピシャピシャお松の頬を叩いた...
矢田津世子 「反逆」
...幅(ふく)の紙質が古くても朱泥がどうでも...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...錦旗泥棒(きんきどろぼう)め!」「なんだと」畔(あぜ)に残っていた薩兵の一人が...
吉川英治 「松のや露八」
...蓑(みの)や笠などがかけてあったが――その壁に寄った泥竈(へっつい)の蔭から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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