例文・使い方一覧でみる「泣く泣く」の意味
スポンサーリンク...泣く泣くその品を引取らねばならないのである... 
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...夫人が泣く泣く秀英の首飾や花簪児の類を持ってきてその中へ入れた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...主人は泣く泣く米の死体を火葬場に送った...
田中貢太郎 「妖蛸」
...」唖然（あぜん）としていう処を知らぬ種員に向って仙果は泣く泣く一伍一什（いちぶしじゅう）を語り聞かせた...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...屍（なきがら）は泣く泣くモンパルナッスの墓地に葬ったのですが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...相あるを天変諭し人さわぎ君は泣く泣く海渡りけん寛先生が渡欧されたのは明治の末年のことで詩人の洋行した最初であり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...泣く泣く告げたりければ...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...また死後に参りたいと願っております世界もこんなのではないかという気もいたされる夜でございます」入道は泣く泣くほめたたえていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮は手をおとらえになって泣く泣く母君を見ておいでになったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恨んだりする人がありますから帰りますよ」泣く泣く母は帰って行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして病んで死んだ話を泣く泣く語るのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...泣く泣く心にそまぬ夜々を明かしました...
吉川英治 「三国志」
...泣く泣く彼は袁術の屍を埋め...
吉川英治 「三国志」
...皇后もやっと泣く泣くお手をとられて立った...
吉川英治 「私本太平記」
...泣く泣く戻って参りました」吟味（ぎんみ）の筆記が...
吉川英治 「日本名婦伝」
...泣く泣く冷めたい水を柄杓（ひしゃく）に汲んで血によごれている母の唇へ持って行った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...後では悔みに悔んで泣く泣くぼくに打明けたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...半ば泣く泣く登って行ったのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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