...幼い時から泣き虫でした...
太宰治 「新ハムレット」
...遊戯(ゆうぎ)の際に早くも検校の真似をするに至ったのは自然の数(すう)でありそれが昂(こう)じて習い性となったのであろう○佐助は泣き虫であったものかこいさんに打たれる度にいつも泣いたというそれがまことに意気地なくひいひいと声を挙げるので「またこいさんの折檻(せっかん)が始まった」と端(はた)の者は眉(まゆ)をひそめた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...泣き虫だと彼から笑われた私は...
豊島与志雄 「死ね!」
...この泣き虫は今早朝...
中里介山 「大菩薩峠」
...「眞似しちやいけませんよ」「俵屋の娘が殺されたんだぜ、こいつは驚くだらう」「どの娘です? お粂か、お玉か」「お玉だよ」「あの可愛らしいのが、お轉婆(てんば)で、泣き虫で、あまり利口ではないけれど」それはまた、八五郎に取つて一つの魅力だつたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ええ? お前はほんとに泣き虫だよ...
牧野信一 「晩秋」
...――おすましやのお洒落(しゃれ)の泣き虫さん...
山本周五郎 「山彦乙女」
...南は」「みんな泣き虫になって」「気を取り直そう...
吉川英治 「大岡越前」
...裾野へ舞(ま)いもどってきた泣き虫の蛾次郎(がじろう)はばかにいい身分になったような顔をして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...泣き虫の蛾次公(がじこう)というのは?」「はて心得ぬ」蛾次郎...
吉川英治 「神州天馬侠」
...泣き虫の蛾次郎(がじろう)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その右足にからんでグンニャリした泣き虫の蛾次郎とが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それは泣き虫の蛾次郎(がじろう)だった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その腰(こし)についてあるくものは天下の泣き虫蛾次郎(がじろう)である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ゆうべから麓(ふもと)の小屋に泊(と)まっている泣き虫蛾次郎(がじろう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...泣き虫の蛾次郎(がじろう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お通さん」「…………」「泣き虫のお通さん...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぼくは泣き虫の性だったとみえ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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