...「波頭が高い」海が荒れている、波が大きい状態を表す...
...「波頭を越える」困難な状況や問題を解決することを表す...
...「波頭にさらわれる」トラブルや問題に巻き込まれることを表す...
...「波頭が立つ」怒りや不満がある様子を表す...
...「波頭平らげる」トラブルや問題を解決する、平穏な状態を取り戻すことを表す...
...ちらりちらり白い波頭(なみがしら)が立っては消え...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...波頭から三段も上と思われるあたりを船は傾(かし)いだまま矢よりも早く走っている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...陸から吹く風が波頭から泡沫のかたまりをちぎり取って...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...処々に波頭の蒼白く翻へる間を...
石川啄木 「鳥影」
...波頭(はとう)がのこぎりの歯のようにたってきた...
海野十三 「恐竜島」
...高く波頭の上につきあげられた...
海野十三 「恐竜島」
...眩暈(めまい)のしそうな波頭がパッパッと白く噛(か)み砕ける...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...白い波頭が岸までとどかないうちに暗い沖で崩れている...
高見順 「いやな感じ」
...洪水(こうずい)のように押し込んで来る西洋文学の波頭はまずいろいろなおとぎ話の翻訳として少年の世界に現われた...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...うしろに奥日光の山つづき落葉松の疎林から深藍の波頭白くくだけたようにせりあがる...
中村清太郎 「山岳浄土」
...われわれはその一つ一つの懐しい波頭を見失うまいと努力する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...高低ただならぬ凍った波頭の上を...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...怪物めいた波頭を立たせてゐるのである...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...くだける波頭はほの白くそれと見わけられた...
本庄陸男 「石狩川」
...僅に波頭の光るのが...
水野仙子 「夜の浪」
......
森川義信 「季節抄」
...波頭のような二百ばかりの空虚の椅子の犇めき詰っている中にぼつりと浸っている二人だった...
横光利一 「旅愁」
...秋空の下を馳けすぎて行く建物の波頭を眺めつつ...
横光利一 「旅愁」
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