...常陸國鹿島郡の南端なる波崎といふ所の漁人の家に到りぬ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...松葉焚き煤火すゝたく蜑が家に幾夜は寢ねつ雪のふる夜も波崎のや砂山がうれゆ吹き拂ふ雪のとばしり打ちけぶる見ゆしらゆきの吹雪く荒磯にうつ波の碎けの穗ぬれきらひ立つかも吹き溜る雪が眞白き篠の群の椿が花はいつくしきかも波崎雜詠のうち薦かけて桶の深きに入れおける蛸もこほらむ寒き此夜は利根の河口は亂礁常に波荒れて舟行甚だ沮む...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...其比番町に波崎漂とて衆議院に美男の聞えある年少議員どのありき...
一葉 「暗夜」
...波崎さまは相變らずお利口なりとて...
一葉 「暗夜」
...波崎が車は此門を過ぐる事あり...
一葉 「暗夜」
...波崎どのとて新聞にも見ゆる議員どのよりの使ひといふに...
一葉 「暗夜」
...波崎とかいへる奴...
一葉 「暗夜」
...波崎といふ人にも逢ひき...
一葉 「暗夜」
...事は番町の波崎が本宅前におこりぬ...
一葉 「暗夜」
...はや備前児島の外波崎(となみざき)をよぎり...
吉川英治 「私本太平記」
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