...二十乃至三十の泡沫(あわ)を吹き出すのだが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...折角の苦心が水の泡です...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...妙にぐしゃぐしゃという音をたてて口の中を泡(あわ)だらけにして...
寺田寅彦 「自由画稿」
...そんなことが青少年の口から口へ泡を飛ばして語り合われるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...更(さら)に濁水(だくすゐ)が白(しろ)い泡(あわ)を乘(の)せつゝ低(ひく)きを求(もと)めて去(さ)つた...
長塚節 「土」
...泡鳴著作多く、詩歌(しいか)に小説に、独自の異才を放つ...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...自分の顔をうつしこんだ泡鳴は...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...鼻の穴で青い泡を吹いています...
林芙美子 「クララ」
...十年の苦節も水泡に帰したか――といふやうなあきらめに達して...
牧野信一 「変装綺譚」
...モット柔(やわらか)にしようと思えば牛乳を黄身の方へ少し加えますが白身さえ充分に泡立っていれば牛乳を加えないでもフクフクしたオムレツが出来ます」玉江「では玉子ばかりのオムレツですね」お登和「勿論...
村井弦斎 「食道楽」
...その次にまた前に残してある玉子の白身をよくよく泡立てて少しずつ幾度にもメリケン粉をバラバラと振かけながらその中へ混ぜます...
村井弦斎 「食道楽」
...また高き山の頂(いただき)より物すごき音たてて泡だちなだれ落つる奔流のごとく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「南蛮」の方は主に泡盛(あわもり)の甕(かめ)を拵(こしら)えます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...万一にも番士どもに気づかれては水の泡(あわ)になる...
山本周五郎 「風流太平記」
...漂い砕くる波の泡の中に落ち込みそうになりましたが...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...真面目な白い泡の中から浮き上るとお柳はいった...
横光利一 「上海」
...俄(にわか)に泡の中で...
横光利一 「上海」
...もう濁流にせかれる花と泡沫(うたかた)の明滅みたいに...
吉川英治 「私本太平記」
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