...何か肴と一合ばかりの泡盛を買って...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...殊に縁日商人位泡沫(あぶく)銭の儲かる者は無い...
内田魯庵 「貧書生」
...海底ふかく泡をたてながら...
海野十三 「太平洋魔城」
...彼は一度だけ白波と血との石鹸(シャボン)泡のようになった水面へ浮び上ったが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...泡のたまった口が汚らしく見えた...
徳田秋声 「躯」
...折々は岩石に触れて白い泡を吐き...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...口から泡を吹いて...
中村地平 「南方郵信」
...私の望みも水の泡でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泡(あぶ)く銭(ぜに)の下滓(かす)を吸って生きている...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...かみつかんばかりに白い泡(あわ)を吐く...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...泡まじりの溜水のほか...
久生十蘭 「海難記」
...見るかぎり白く泡だち...
久生十蘭 「海難記」
...津蟹(づがに)が泡を吐くように...
二葉亭四迷 「平凡」
...鶏卵を泡立てるは産卵後幾日目(いくにちめ)の物を用ゆべきや...
村井弦斎 「食道楽」
...別に玉子の黄身三つと砂糖大匙二杯とを煉り混ぜて今の物を入れて泡立てた白身を加えて前の通りにテンピで焼きます...
村井弦斎 「食道楽」
...ぼくは国技館前の泡盛屋にかれを案内した...
山之口貘 「酒友列伝」
...清(しん)の大宗の軍兵に一泡噛ませ呉れむと思ひし也...
夢野久作 「白くれない」
...一団の新しい群衆が泡のように噴き上った...
横光利一 「上海」
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