...一泡吹かせてやったのですから...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...口角泡をとばして口論する...
石川欣一 「山を思う」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...その唇の端にふき出た唾の泡を見ながら...
梅崎春生 「Sの背中」
...いい配置かと安心していた奴等が泡食うぜ」「太えしくじりとぼやいてもおっつかない」「しかし関東平野は逃げでがあるだろう」誰かが口をはさんだ...
梅崎春生 「桜島」
...ぶくぶくと小さな泡が上の方へつながってのぼっていくのが見えるはずですが...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...君の所謂泡の行列って奴との間隔を注意してくれ給え...
大阪圭吉 「死の快走船」
...一様に薄穢い泡が附着します...
大阪圭吉 「死の快走船」
...同志者の骨折りも水泡に帰して...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...木影の凉風に泡盛の一杯...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...銘酒を飲み過ぎ酔ってはならない砲術開いて先手を勤めろ井伊や高田は先にも懲(こ)りずに少しは鉄砲開くもよかろう戦地に臨んで青菜に塩では困ったものだよ先祖の武功も水の泡だよ錆(さ)びた刀や...
中里介山 「大菩薩峠」
...蟹(かに)の眼のような泡(あわ)が幽(かす)かな音を立てて浮き上がる...
夏目漱石 「虞美人草」
...怖ろしい花の様な血の泡(あは)に濡(ぬ)れた舌(した)を積み込んで元(もと)の路へ引き返した...
夏目漱石 「それから」
...出来の悪いガラスの歪(ひずみ)や気泡の悪戯なのであった...
久生十蘭 「海豹島」
...泡立つ酒は1475小川(おがわ)と流れ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...怒りは彼をあんなに激しく・狂おしく・ゆすぶっているのであるから、大いなる音たてて青銅の器の下に、炎、小枝の間より燃え上る時、水はその熱によって、沸き、たぎり、泡だちて、遂にはその縁からこぼれ落つ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どういう逆計で一泡ふかせるかと乗り気になった...
吉川英治 「三国志」
...真白な泡と玉とを打ちあげて流れていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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