...口から泡を吹くような調子で...
梅崎春生 「幻化」
...後藤男(だん)の娘聟10・10(夕)岩野泡鳴氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...彼は一度だけ白波と血との石鹸(シャボン)泡のようになった水面へ浮び上ったが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...泡盛や焼酎を飲み...
太宰治 「親友交歓」
...馬の唇にはやはり血泡がたまっていた...
寺田寅彦 「断片(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...母親は歯茎(はぐき)に泡を溜めながら言い立てた...
徳田秋声 「足迹」
...其異様な網で泡立つた浅い水をすくつて其水と共に走る...
長塚節 「隣室の客」
...泡立つ光の小さな谷間...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...私の期待は凡(すべ)て裏切られ私の努力は凡て水泡に帰しました...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...一粒の泡ほどの事件でしかないのだと...
林芙美子 「浮雲」
...今までの苦心も水の泡(あわ)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...折角気持のいい殺し文句も水の泡であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...海は白い泡となって砕けていましたが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...豈蟷螂の蟋蟀を侮り寒氷の泡沫を笑ふに異ならんや...
正岡子規 「読書弁」
...その篩った饂飩粉(うどんこ)をやっぱり玉子一つに今の中位な匙へ山盛一杯の割ですから玉子三つに三杯だけ少しずつ幾度(いくたび)にも玉子の泡の中へ交ぜるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...貴嬢の御伝授の通り玉子と砂糖をよくよく泡立ててメリケン粉をホンの欺(だま)すように軽く入れてテンピで焼きます」お登和嬢「それではきっと泡が立ち過ぎるのでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...ぼくは国技館前の泡盛屋にかれを案内した...
山之口貘 「酒友列伝」
...泡(あわ)をかみ霧(きり)をのぞんで躍(おど)っている...
吉川英治 「神州天馬侠」
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