...二三度泡を撒き散らす間に...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...二人はもろともに幾度も白い泡の渦巻(うずまき)の中に姿を隠しました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...烏啼組に一泡も二泡もふかせたらしい...
海野十三 「暗号の役割」
...スクリューで泡立てられた夜光虫の燐光が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...思ひしことは泡の如く消えて...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...汗と泡を飛ばしながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...お前の体も泡(あわ)となつて消えてしまふ...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...泡んぶくを頼んでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初の「霊の恋」の対手(あいて)の男は、もう、すっかり醒(さ)めてしまっているのに、「あなたは、泡鳴氏と、もう結婚したのですか...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...泡(あわ)のように湧(わ)いて出る坑夫達を待って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...泡まじりの溜水のほか...
久生十蘭 「海難記」
...泡立つてゐた海は...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...そして空は烈しい嵐のために鉛色となり――雨はその男の頭上を打ち――滝のように落ちて河は氾濫し――河水は烈しく泡立ち――睡蓮はその床に悲鳴をあげ――森は風に吹き砕かれ――雷は轟き――電光閃き――岩はその根もとまで揺れた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「沈黙」
...泡だらけな峡谷のそばに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...玉子の黄身二つへ塩胡椒を混ぜてメリケン粉を大匙四杯に水を少し入れてザット攪き廻して二つの白身を泡立てて加えたのが衣です...
村井弦斎 「食道楽」
...「泡(あわ)とはるかに見し月の」などと源氏は口ずさんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...泡盛屋で飲みながら...
山之口貘 「酒友列伝」
...こういおう、ああいおう、と考えていたことは皆、泡のように、熱い血のなかで明滅しているに過ぎない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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