...さうして夢殿の祕佛や三月堂の諸佛や法隆寺金堂の壁畫や法華寺の彌陀三尊圖等に云ひ難き親愛と畏敬とを感ずる點に於いても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...『金剛山の歌』は大阪谷町のさる法華寺に住んでゐる頃...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...それは日蓮宗法国寺(ほうこくじ)に属する法華寺(ほっけじ)の別院であった...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...法華寺の別院で涼(りょう)をとっていた...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...祖父母ノ墓ハ深川ノ小名木(おなぎ)川近クノ或ル法華寺ニアッタノダガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ムクはきっと知っている」九庵原(いおはら)村の無住同様な法華寺(ほっけでら)...
中里介山 「大菩薩峠」
...「飛んだところへ引張り込まれてしまいましたねえ」「法華寺(ほっけでら)だということだが」「法華だか門徒だか知らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...法華寺(ほっけでら)に違いない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただいま身を忍ばしていたのは法華寺だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこから法華寺村の北方の歌姫(うたひめ)といふ部落に出る舊道のある事を知つて...
堀辰雄 「黒髮山」
...十二法華寺より古京を望む――法華寺十一面観音――光明后と彫刻家問答師――彫刻家の地位――光明后の面影湯殿の前の庭に立って東の方をながめると...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...法華寺の本尊十一面観音は二尺何寸かのあまり大きくない木彫である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...法華寺の観音に光明后の面影を認めるというのではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そうなるとこの観音は当然法華寺に移らなくてはならないのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...十八博物館特別展覧――法華寺弥陀三尊――中尊と左右の相違――光明后枕仏説次の日はまた博物館から始めた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...天平時代の阿弥陀崇拝の中心は法華寺と光明后とであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...わたくしは法華寺の弥陀画像に似た簡素な弥陀像が光明后の枕仏であったに相違ないと考えたが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...村重の指図によって法華寺に宿った...
和辻哲郎 「鎖国」
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