...勃凸の買つて来た赤皮の靴が法外に大き過ぎると冗談めいた口小言をいひながらも...
有島武郎 「骨」
...法外に大きなのがあった...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...治療代を法外に割引して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかるに論者は法外にもこれを顛倒せんと欲するか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その着物の――羽織と着物との――法外に綿をつめ込んだらしい厚ぼったい感じと...
豊島与志雄 「香奠」
...自分を法外に軽蔑したり...
中里介山 「大菩薩峠」
...色々な肩書が法外にものをいったりする世界――なのであるが...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...今度は寧(むし)ろ法外に熱した具合で...
夏目漱石 「それから」
...代助は時々尋常な外界から法外に痛烈な刺激を受ける...
夏目漱石 「それから」
...法外に大きい黒い眼や...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...深さ三尺五寸もあろうという法外に大きな賽銭箱(さいせんばこ)があります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死亡率は法外に大である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...戦争中の日本政府のとりしまりは法外に苛酷非条理であったから...
宮本百合子 「あとがき(『作家と作品』)」
...法外に乏しかったのである...
柳田国男 「海上の道」
...法外に突進していたのである...
柳田国男 「海上の道」
...彼らの悪事は法外に荒いために...
柳田国男 「山の人生」
...これと同時に吉野山中のでき事が法外に詳しいのも...
柳田国男 「雪国の春」
...これは決して法外に安い給料とは思わなかったが最近...
夢野久作 「少女地獄」
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