...勃凸の買つて来た赤皮の靴が法外に大き過ぎると冗談めいた口小言をいひながらも...
有島武郎 「骨」
...その住人とくらべてみて法外に大きすぎるように思われる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...治療代を法外に割引して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...――たとい偽印の事はありとも――法外に怒れるを怪しみて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...グランテールは法外に強調した言葉と思想とに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分を法外に軽蔑したり...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助は時々(とき/″\)尋常な外界から法外に痛烈な刺激を受ける...
夏目漱石 「それから」
...今度は寧(むし)ろ法外に熱した具合で...
夏目漱石 「それから」
...法外に大きい黒い眼や...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...食糧品は法外に安かった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...死亡率は法外に大である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...毎年数千の馬をこの国へ輸入し法外に贏(もう)ける...
南方熊楠 「十二支考」
...戦争中の日本政府のとりしまりは法外に苛酷非条理であったから...
宮本百合子 「あとがき(『作家と作品』)」
...もろもろの外国の獣との・特に体の法外に大きな獅子との・格闘会が催されたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また時あって法外に好い仕合せに出逢うこともあるといっている...
柳田國男 「アテヌキという地名」
...法外に突進していたのである...
柳田国男 「海上の道」
...彼らの悪事は法外に荒いために...
柳田国男 「山の人生」
...法外に尊重した遺風であったかもしれぬ...
柳田国男 「雪国の春」
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