...勃凸の買つて来た赤皮の靴が法外に大き過ぎると冗談めいた口小言をいひながらも...
有島武郎 「骨」
...ただもう法外に高い給金目当ての...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...法外な車賃をふっかけて来ますからね」「こっちが法外にまけさせたんだろう」「へへへ」「いくらと値段を聞くのは...
高見順 「いやな感じ」
...治療代を法外に割引して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その着物の――羽織と着物との――法外に綿をつめ込んだらしい厚ぼったい感じと...
豊島与志雄 「香奠」
...食事の時テオドルから法外にいじめられると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フランス人らはその作を法外にほめたてていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色々な肩書が法外にものをいったりする世界――なのであるが...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...今度は寧(むし)ろ法外に熱した具合で...
夏目漱石 「それから」
...代助は時々尋常な外界から法外に痛烈な刺激を受ける...
夏目漱石 「それから」
...深さ三尺五寸もあろうという法外に大きな賽銭箱(さいせんばこ)があります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...法外に腰の低いのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...法外に小さい足跡だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たとえば貿易帆船ほどに勤めが法外にむずかしいわけでないこの船で...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...戦争中の日本政府のとりしまりは法外に苛酷非条理であったから...
宮本百合子 「あとがき(『作家と作品』)」
...法外に乏しかったのである...
柳田国男 「海上の道」
...法外に突進していたのである...
柳田国男 「海上の道」
...彼らの悪事は法外に荒いために...
柳田国男 「山の人生」
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