...今のようなぜいたくは実は俺(わ)しにとっては法外なことだがな...
有島武郎 「親子」
...法外な事をいうのは...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...まるで法外な好奇心がわきおこって...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...法外な精神が、ある瞬間にはびくともせず静止し、次の瞬間には、残りなく羽搏(ばた)いた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...お島は当素法(あてずっぽう)な見積を立てて目の飛出るほどの法外な高値を...
徳田秋声 「あらくれ」
...法外な好意を寄せてくれる女...
野村胡堂 「江戸の火術」
...この法外な自惚(うぬぼれ)男をさげすむやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...法外な平次贔屓(びいき)ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...外(ほか)に何も法外な事は働かず行状は先(ま)ず正しい積(つも)りでしたが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...中にはすぐ法外な値段で売り切れる店があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...もやしで養われた法外な巨人の姿だった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...たしかに彼は法外な見栄坊らしい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...今日ではもう法外なものになっているから...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...法外な事はしないがいいと栄蔵は怒ったけれ共...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...多くの平野人の法外な無識を反省してみても...
柳田国男 「山の人生」
...無反省なお前に男子からそんなに法外な報酬を受ける立派な理由が何処(どこ)にあるか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼らは他人の法外な利潤を喞っているが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...恐らくいかなるグロテクスなあるいは法外な音にも増して思いがけなく...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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