...二千円とは法外な値段である...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...恐慌を利用して法外な利益をむさぼろうとする工場主にくみしようとするか...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...最初から法外な緊張を課せられた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そんな無考えな深入りも、つねにあなたの安全と名誉を守るための私の誠意ある処理と、法外な配慮が、まことの太陽としてこの宇宙にあまりに洪大に拡がり、ゆけどもゆけども、おぼろに怪しい一片の雲にすぎぬあなたの毒口の上を蔽うてやまぬからだと弁解しながらね...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...法外なことを言っては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...法外な場所を占めていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...法外な異常な地位を占めていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この女の美しさと醜さの、法外な不調和が、相対する限りの人に、造化の悪戯(いたずら)にする、反感のようなものを、かき立てずには措(お)きません...
野村胡堂 「江戸の火術」
...法外な好意を寄せてくれる女...
野村胡堂 「江戸の火術」
...法外な平次贔屓(びいき)ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...はたしてどんな法外な値段を吹っかけるか...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...法外な洒落者といふことになる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...これは法外な金額と考えていいのだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...しかもこの法外な見積りによっても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...郵便貯金の利子にも足らぬような法外な金を払ってまでも...
柳田国男 「雪国の春」
...ああ、男の法外な寛容、ああ、女の法外な僭越(せんえつ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...法外な英雄崇拝の思想もまた自我の退嬰萎縮(たいえいいしゅく)として峻拒(しゅんきょ)されねばならないことだと思います...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...すべての法外な利潤はその性質上短期間でしかないが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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