...どうして法外な高い値段にならないのだらう...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...法外な精神が、ある瞬間にはびくともせず静止し、次の瞬間には、残りなく羽搏(ばた)いた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そんな無考えな深入りも、つねにあなたの安全と名誉を守るための私の誠意ある処理と、法外な配慮が、まことの太陽としてこの宇宙にあまりに洪大に拡がり、ゆけどもゆけども、おぼろに怪しい一片の雲にすぎぬあなたの毒口の上を蔽うてやまぬからだと弁解しながらね...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...と無暗に法外な注文をする...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...法外な金で買って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...教会でミサを行うと法外な金が要るので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...」とアカーキイ・アカーキエウィッチはペトローヴィッチの言い草や法外な掛値には耳も貸さず...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...この計り出しの法外なる者は世間に法外なる妨げをなしてもとより悪(にく)むべきなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...法外なる不品行を犯しながら...
福沢諭吉 「日本男子論」
...1)Id. vol. iii. c. xi. p. 306.2)Id. p. 292.戦争から生ずる人口に対する妨げは法外なものであるように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...法外な道楽者の生活を送っていたからであることを知った...
三木清 「語られざる哲学」
...この頃のあの鬼畜のような兵士たちの手中におち・払おうにも払えぬ法外な身の代金を払えとありとあらゆる残忍非道な責苦をうけながら・しかもその思いやその悲惨を訴える道のない境遇におかれている・あの可哀そうな囚人たちのような...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...他の多くの例はみな法外な改造を受けている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...郵便貯金の利子にも足らぬような法外な金を払ってまでも...
柳田国男 「雪国の春」
...このような法外なお住居を建て...
山本周五郎 「山彦乙女」
...法外な英雄崇拝の思想もまた自我の退嬰萎縮(たいえいいしゅく)として峻拒(しゅんきょ)されねばならないことだと思います...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...鰻(うなぎ)のぼりの出世をとげた法外な成上がり者なることを今でも覚えている者が少なくなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼らは他人の法外な利潤を喞っているが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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