...のみならずまた曾祖母も曾祖父の夜泊まりを重ねるために家に焚(た)きもののない時には鉈(なた)で縁側を叩(たた)き壊(こわ)し...
芥川龍之介 「追憶」
...その酒場の二階に寝泊まりしている惨めさだったが...
田中英光 「さようなら」
...むかしのようにしてあげるつもりで泊まりに来ましたといってお静はいそいそとお遊さんの中へ這入(はい)って行ってお遊さんが寝ついてしまうかもうよいというまで添い寝をするのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...家でもお園さんとよう泊まりやはった」彼女の語ることは向うではその心でなくても言々句々縦横無尽に私の肺腑を刺した...
近松秋江 「霜凍る宵」
...ミュンヘンでは四日泊まりました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...中にはずいぶん遠くからはるばる泊まりがけで出て来る...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...泊まりの客もたいていなかったからだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...今夜ここにお泊まりになっては...
徳田秋声 「縮図」
...泊まり場所をさがしながら先刻うろついていた旅人である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とにかく今夜は海道の何處かへ泊まり...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...「ここに泊まりたいんだが」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「ただお一人のかただけがここにお泊まりです」まだKは押して頼むことができないでいたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...素泊まりでも皆、宿泊名簿に記帳しなければなりません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...呼び出して泊まりに行くことを紀伊守に言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は泊まり歩く家を幾軒も持った男であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だれにも想像のつかぬ所へ行ってお泊まりになることがあり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ようよう泊まりがけに来ている母に繰(く)り言(ごと)を言って泣くことができるようになった...
森鴎外 「最後の一句」
...泊まりこんだものであることが...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
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