...垣根の外に沿うて細い道がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...小樽の寒村は海岸に沿うて二マイルに...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...海岸に沿うていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...――・道が分れて梅が咲いてゐる・沿うて下る枯葦の濁り江となり古風一句たゞにしぐれて柑子おちたるまゝならん(追想)一月十八日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...清流に沿うてゆるやかにうねり行く山腹の道路は...
寺田寅彦 「軽井沢」
...久万川(くまがわ)の土手に沿うた一丸の二番稲があってその中に鴫が居ると見える...
寺田寅彦 「鴫つき」
...「ヨッチ――ヨッチ」土堤下から畑のくろに沿うて善ニョムさんは...
徳永直 「麦の芽」
...その基本的な機構と機構に沿うた理論の技術とは併し...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...主観の観念性に基く何等かの原理に沿うて...
戸坂潤 「科学論」
...電燈の明るい小径(こみち)に沿うて...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...見上ぐる人は這(は)う雲の影を沿うて...
夏目漱石 「虞美人草」
...黒い片髭(かたひげ)が上唇を沿うて...
夏目漱石 「虞美人草」
...一人が一人ずつ連れて歩いて仕事が出来る訳はないからな)汽車は沿岸に沿うて走った...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...小径に沿うては田圃(たんぼ)を埋立てた空地(あきち)に...
堀辰雄 「幼年時代」
...私の村は県道に沿うた町並(まちなみ)で...
柳田国男 「山の人生」
...川の縁に沿うて藁屋根が一つ目に這入つた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...千曲川に沿うて鹿の湯温泉といふまで歩いた...
若山牧水 「木枯紀行」
...宿を通り抜けると道は赤谷川に沿うた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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