...森のなかの広場のぬるぬるすべる沼のような所へ来ました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...のん気な底知れぬ沼のような怪奇さがただようている...
上村松園 「余齢初旅」
...変てこな見慣れない沼沢性の樹木などが一面に生い茂っている沼のような地域を横切って来て...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...赤土(あかつち)沼のような水の表面を...
谷譲次 「踊る地平線」
...それらの塗り物の沼のような深さと厚みとを持ったつやが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...沼のような碧海湾を...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...その沼のような泥水の岸でだった...
牧逸馬 「双面獣」
...はっきりと見ました――沼のような...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...十日二十日と沼のような大樽(おおだる)に揺れる勿体(もったい)ぶった泡立ちの音を聴き...
牧野信一 「鬼涙村」
...この沼のような暗みや水垢や塵芥(ごみくた)があそこには一つもない...
室生犀星 「寂しき魚」
...沼のような沈黙がつづくだけだった...
吉川英治 「私本太平記」
...――とくに今日は沼のようなおもくるしい一日だった...
吉川英治 「私本太平記」
...沼のような凄気(せいき)が昼も冷たく吹いていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...沼のような憂暗(ゆうあん)にかえった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...神妙にせい!」澄んだ沼のような謎へ向って...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...そして生暖かい泥沼のような眠りの中に...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...泥沼のような憂鬱を感じつつも...
蘭郁二郎 「鉄路」
...沼のようなこの部屋へも...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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