...折角登りかけた梯子から泥沼の中へ突き落しておしまひなさらうといふんだ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...新羅(しらぎ)の国の阿具沼(あぐぬま)という沼(ぬま)のほとりで...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...あるいはよどんだ海や沼となる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...むかしから、ちゃんと泥沼が、明確にえぐられて在るのだと、そう思ったら、かえって心が少しすがすがしく、爽(さわ)やかに安心して、こんな醜い吹出物だらけのからだになっても、やっぱり何かと色気の多いおばあちゃん、と余裕を持って自身を憫笑(びんしょう)したい気持も起り、再び本を読みつつけました...
太宰治 「皮膚と心」
...織部正の命を受けて志太遠江守(しだとおとうみのかみ)の軍勢は浅沼郡へ進発したが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...柿沼も兄さんも呆れかえって...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ビールを一気にあおって、柿沼を見つめた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...あの杉の沼ですか...
豊島与志雄 「田園の幻」
...此菅沼(すがぬま)は東京近県のもので...
夏目漱石 「それから」
...「陸奥(みちのく)のあさかの沼の花がつみかつ見る人に恋やわたらむ」の花ガツミはマコモ...
牧野富太郎 「植物知識」
...その国のドルイド教の僧輩反抗もっとも烈しかったので尊者やむをえずその沃野(よくや)を詛(とこ)うてたちまち荒れた沼となし川を詛うて魚を生ぜざらしめ缶子を詛うていくら火を多く焼(た)いても沸かざらしめ...
南方熊楠 「十二支考」
...いまでは沼ばたけも昔の三分の一になってしまったし...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...どうせ奴等のするこたあこんなものよ」と沼田はうそぶいていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...鵠沼はただいくら位でおくのか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...遠野の町の後なる物見山の中腹にある沼に行きて...
柳田国男 「遠野物語」
...夕方に広い沼の枯蘆が金の様に光つた中に...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...深い沼へ向ったように足もとを竦(すく)めたが...
吉川英治 「旗岡巡査」
...沼はなかなかの広さと得体の知れぬ深さをもっているように思われた...
蘭郁二郎 「植物人間」
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