...徳川夢声氏と対談したとき『あれは沼さんの声だと誰でも分るようになれば大したものだ』とほめられたことがある...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...葉子の心は風のない池か沼の面のようにただどんよりとよどんでいた...
有島武郎 「或る女」
...国家の政治が沼南のお天気模様で毎日グラグラ変られて堪(たま)るもんか...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...日はただサルオガセのまといついた一本のエゾ松が立っている荒れた沼地の表面を照らし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...日が陰って沼の面から薄糸のような靄(もや)が立ち始める...
寺田寅彦 「ある幻想曲の序」
...沼沢地の雨の古い記憶?私はヴェランダに出て...
中島敦 「光と風と夢」
...菅沼の母と云うのが...
夏目漱石 「それから」
...それより鬼怒沼を見物して栗山村に下るつもりであつた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...じぶんの沼ばたけを通りながら...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...沼の水はときどき静かな波を風のまにまに湛(たた)えるほかは...
室生犀星 「寂しき魚」
...ここがこんなやせた沼地(ぬまち)ばかりでなくって...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...千葉県印旛沼の附近でもトンボグサ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...沼の岸を通るときにはかえって心づかなかったが...
柳田国男 「雪国の春」
...隣りの片沼二郎のかみさんは...
山本周五郎 「季節のない街」
...ただ上流では鵜沼(うぬま)城の大沢治郎左衛門の兵だけが...
吉川英治 「新書太閤記」
...武者わらんじで湖沼を跋渉(ばっしょう)したりした後など...
吉川英治 「新書太閤記」
...沼、川、また沼、葦(あし)の湿地...
吉川英治 「平の将門」
...そして海の向うには靜浦牛臥沼津の千本濱がずらりと見渡されて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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