...顔に油気がある。...
...髪に油気がついている...
...油気を落とすために洗顔料を使う...
...料理に油気を加える...
...油気がひどい食事は身体に悪い...
...それは油気のない髪をひっつめの銀杏返(いちょうがえ)しに結って...
芥川龍之介 「蜜柑」
...髪は油気(あぶらけ)もなくまろめつかねたるを紵(を)にて結(ゆ)ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...家も妖怪もすべて油気の抜けた寂滅に近いもののような感じがします...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...さらさらとした油気のない髪の毛を風に吹かせながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...油気のない文章の中に泛(うか)びあがる人間は生気も熱情もなかった...
徳永直 「冬枯れ」
...髪はいつものやうに油気を避けた緩(ゆるや)かな結び髪に...
永井荷風 「来訪者」
...伏して惟(おもんみ)れば関節が弛(ゆる)んで油気がなくなった老朽の自転車に万里の波濤(はとう)を超(こ)えて遥々(はるばる)と逢いに来たようなものである...
夏目漱石 「自転車日記」
...その油気(あぶらけ)のない硬(こわ)い髪の毛が...
夏目漱石 「門」
...ろくに油気もない始末で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...油気のない髪――それは見る影もない姿ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寛子は油気のないばさばさした髪に櫛をとおしながら...
林芙美子 「泣虫小僧」
...油気のない頭髪には...
林芙美子 「瀑布」
...油気のないほつれ毛が...
火野葦平 「花と龍」
...先ずお豆腐の油揚へ熱湯(にえゆ)をかけて油気(あぶらけ)を取ります...
村井弦斎 「食道楽」
...油気のない前髪をういういしく垂らして...
夢野久作 「ココナットの実」
...油気のない前髪の頭を見せただけで...
吉川英治 「醤油仏」
...油気のない髪、日焦(ひやけ)に痩落(やせお)ちている頬、どことなく、志を得ない人間の疲れと困憊(こんぱい)が纒(まと)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...油気のない殺伐な髪の毛だの――体のどこを触れても斬れそうな様子をしているこの青年に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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