...――こいつは馬鹿な面(つら)をしているくせに油断のならない横紙破りだと思いながら...
有島武郎 「カインの末裔」
...今も油断のならない世間の悪者を呪つてゐる事でせう...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...既(も)う知つてゐる? 中々油断のならない狼連だ...
内田魯庵 「犬物語」
...全く油断のならない大利根博士と名乗る人物です...
海野十三 「怪塔王」
...これは全く油断のならないことだ」「ほほう」と帆村は目を丸くして「すると大佐どのは...
海野十三 「流線間諜」
...十月十六夜金虚子大人座下○明治三十九年十一月九日(封書)昨日は御出かと思って居たら東洋城の注進で顔がはれたという訳で髪結床も油断のならないものと気がつきました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...油断のならない眼を冷く据ゑて...
武田麟太郎 「一の酉」
...油断のならないところもあるように思いながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...油断のならない世の中だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その丸っこい体型が油断のならない鋭敏さを語っている男爵が言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...抜目のない人同志の話は油断のならないものらしい...
宮本百合子 「暁光」
...何か油断のならないものを...
吉川英治 「新書太閤記」
...油断のならない埋地...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひどく油断のならない男と考えていたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...きゃつを油断のならない人物とは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...(油断のならない人間)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...油断のならない大物として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...寝る間も油断のならない危険に研(と)がれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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