...とにかく久しぶりに河童の国の言葉を使うことに感動していたことはたしかです...
芥川龍之介 「河童」
...私は河野の口吻(こうふん)から...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...アノ綺麗ダッタ河ヲ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...次第下りに河原町の方へつゞいてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「カハ」(川、河、カワ)は「河(ホー)」と実際に縁がありそうである...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...月の夜の河原に見咎(みとが)め得べきなにものもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...清河と一緒に「寺田屋」派から分離しのち天誅組の謀主となって斃れた藤本鉄石(ふじもとてっせき)らまで...
服部之総 「新撰組」
...ニースはランピア港の税関河岸(がし)を離れたコルシカ島行きの遊覧船は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...後白河帝が、脱位ののち本宮へ御幸三十二度の時御前にて、『玉葉』 忘るなよ雲は都を隔つともなれて久しき三熊野の月巫祝(みこ)に託して、神詠の御答えに、暫くもいかが忘れん君を守(も)る心くもらぬ三熊野の月また後鳥羽上皇は、本宮焼けてのちの歳の内に遷宮(せんぐう)侍りしに参りあいたまいて、『熊野略記』 契りあらば嬉しくかかる折にあひぬ忘るな神も行末の空万乗の至尊をもって、その正遷宮の折にあいたまいしを、かくばかり御喜悦ありしなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...老人は山城河岸摂津国屋の暖簾の中に入った...
森鴎外 「細木香以」
...入日は城門近き木立より虹の如く洩りたるに、河霧たち添ひて、おぼろけになる頃塔を下れば、姫たちメエルハイムが話ききはててわれらを待受け、うち連れて新(あらた)にともし火をかがやかしたる食堂に入りぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...尻は河馬という奇怪な姿の魔神ラマムが...
夢野久作 「鼻の表現」
...もしこの城を捨て給わば、関羽にとっては思うつぼで、たちまち、黄河以南の地は、荊州の軍馬で平定されてしまうにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...西河(せいじが)地方を宣撫し終って...
吉川英治 「三国志」
...もう正成が願っていたような平和な南河内の山里ではありえない...
吉川英治 「私本太平記」
...三河へ返してやることはきっと返す...
吉川英治 「私本太平記」
...南河内からあの附近の史蹟を...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...対岸の敵は、「すわこそ」と、射手(いて)をそろえて、河中の兵へ、箭(や)をあびせかけた...
吉川英治 「源頼朝」
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