...小刀の柄や留針の頭の製造に没頭する運命が悲しまれるのは当然であるが...
石川三四郎 「社会的分業論」
...他の一つは苦行に没頭する道である...
高神覚昇 「般若心経講義」
...初めより真面目に課程を没頭する気はなかったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その年もその制作に没頭することが出来ず...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...肝心の学問の研究に没頭するに必要な緊張状態が弛緩(しかん)すると困るということを...
寺田寅彦 「映画と生理」
...私は蝋燭の光の下で落着いて仕事に没頭する気にはなれないように思う...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...しかし何か興味のある仕事に没頭することが出来れば暑さを忘れてしまうことは容易である...
寺田寅彦 「夏」
...自分の研究に没頭することをつづけておりました...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...無制限に没頭する者こそ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...初めちょっとこの理想に没頭するかも知れないが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...また超世間の美術に没頭するという術(すべ)を持たないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなふうなことに没頭するということだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...――現在のそんな「苦しさ」に没頭することは...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...いとも花々しい労働に没頭することから端を発して幽遠な精神上の光りの国へ憧憬の翼を差し伸したい――そんな風な...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...自分はもっぱら商工業に没頭するのが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...時代に捉われず超然として自己の趣味に没頭する...
山本笑月 「明治世相百話」
...複雑な計算に没頭する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...そうして地下の営みに没頭することを自分に誓った...
和辻哲郎 「樹の根」
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