...世の道学先生の言ふが如き没理想的消極的理窟的の者には無之(これなく)...
石川啄木 「渋民村より」
...これを没理性なる賤(いや)しむべき本能満足と言わずしてなんと言おう...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...没理想の議論でも...
田山録弥 「明治文学の概観」
...反証を挙げて学術上の攻撃をなすことを勉めずして漫に之を嘲罵するの如きはこれ学問の何たるかを知らざる没理性漢なり...
津田左右吉 「史論の流行」
...在るものはただ理論らしい姿を装う多くの没理論でしかないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...(没理性的な影響は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...事物を統ぶる主が何物であろうとも――(理性であろうともあるいは没理性であろうとも)――また...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...没理性的な美しさとして心に残りますと...
豊島与志雄 「白蛾」
...その没理性的な感情の強烈さは...
中島敦 「斗南先生」
...自然主義文学が没理想的であり...
平林初之輔 「文学方法論」
...泥酔の奈落に転落して行く見たいな没理性状態に走つて...
牧野信一 「南風譜」
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森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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