...日本国家の主体性を没却し...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...その主体性を没却せる...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...正義等は悉(ことごと)く多数者の為に没却せられてしまふ...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...これ既に芸術の第一義を没却したるものなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...個人を没却する大都会の生活は彼の心に染まなかったが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それらはしずかに彼の住んでいる街と村と国とを没却した...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...書く小説も文章も皆笑い声の中に没却されてしまった...
田山花袋 「少女病」
...自我を没却して現実の真に肉薄しようという態度から...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...人格ト権利ヲ没却セラレテモ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の長所を没却して...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は復た櫟林に没却して此の静かな村の空気を吸はねばならぬことになつた...
長塚節 「隣室の客」
...しかも宰邑は世間に没却された山地で...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...これはただ神妙に自己を没却した諦(あきらめ)の体(てい)たらくから生じた結果ではない...
夏目漱石 「坑夫」
...俗務のために没却(ぼっきゃく)されない...
新渡戸稲造 「自警録」
...「頭の中へ持ち応えてゐる六ヶ敷い仕事!」も「愉快な韻文的空想!」も「架空の物語!」も「眼の前の細事は一切没却した広大無辺な無呵有の空に咽んでゐた筈の忘我の詩境!」も「ナンシー・リー」も「電話!」も「怖ろしい吹雪!」も「たゞ見る一面の雪景色!」も「……一気呵勢!」も...
牧野信一 「雪景色」
...没却されてしまった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...漸く天下のことを没却して...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...この事は個性の没却ではなくしてかえって個性の顕揚を意味する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??