...その中に出没する...
芥川龍之介 「偸盗」
...文字通りくつを没するほどぬかっていたが...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...船が沈没するらしいと...
海野十三 「海底大陸」
...東京湾沖に沈没す...
海野十三 「地中魔」
...前岸に出没するの人影は後岸に立つ人の眼中には容易にこれを瞥見(べっけん)しうるがごとしといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それはあの盗賊の出没する山間を通ったことよりもいっそう危険なことだったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思想とはいかに大なる波濤(はとう)であるか! 破壊し埋没すべく命ぜられたすべてをいかに早くおおい隠し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三十年を経て今日銀座のカッフェーに出没する無頼漢を見るに洋服にあらざればセルの袴を穿ち...
永井荷風 「申訳」
...そうして高木という男がいやしくも眼の前に出没する限りは...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...近頃人も無気(なげ)に出没する怪盗――風のごとく去来するから世間では風太郎(かぜたろう)と言っておりますが――には全く手を焼いてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちらりと電光(いなずま)のように閃いて又暗中に没する時...
二葉亭四迷 「平凡」
...地下にある優良金鉱のいくつかは水没する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...移り気な晩秋の空に出没する星の瞬きも移り気な頃である...
牧野信一 「凩日記」
...けれども赫々たるその功績は没すべくもなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その同門なる芳幾は依然として浮世絵在来の人物画を描きしの故か名声ようやく地に墜ち遂に錦絵を廃して陋巷に窮死せり(明治三十七年七十三歳を以て没す)...
正岡容 「我が圓朝研究」
...プチャーチンの率いるロシヤ軍艦ディアナが下田で沈没するという騒ぎも起こったが...
武者金吉 「地震なまず」
...物思いがつのればからだから離れることのあるという魂はあるいはそんな恨みを告げに源氏の夫人の病床へ出没するかもしれないと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...草むらを出没する蜥蜴(とかげ)は背に緑の筋を持っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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