...ますます沙金(しゃきん)に愛着(あいじゃく)を感じて来た...
芥川龍之介 「偸盗」
...今の道徳からいったら人情本の常套(じょうとう)の団円たる妻妾の三曲合奏というような歓楽は顰蹙(ひんしゅく)すべき沙汰(さた)の限りだが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...このごろ人間の社会に心中沙汰が多いのを聞き伝へて...
薄田泣菫 「独楽園」
...沙漠の炎暑に堪え北...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...すでに二箇月も三箇月も前から取沙汰せられて居りまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...小沙(こずな)のような物が入っていて開けるのが痛かった...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...御無沙汰お詫(わ)びに来たのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろを振り向くどころの沙汰ではありません...
野村胡堂 「踊る美人像」
...襌家に名寳珍什(ちんじふ)などは無用の沙汰ぢやな」冷嚴和尚はこの日本的の寳物と言ふべき名幅にも大して未練は持つてゐない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このごろはだいぶ羽振りがいいと取沙汰されている人物...
久生十蘭 「魔都」
...すなわちいわゆる沙参(しゃじん)をそういっている...
牧野富太郎 「植物知識」
...わずか三十七篇の沙翁の戯曲の一字一言をも忽(ゆるが)せにせず...
南方熊楠 「十二支考」
...そんな取沙汰や思い出の数々を...
夢野久作 「斜坑」
...お前みたいな人間には生れない前から御無沙汰つづきなんだぞ……テンデ……」「オホホホホホホホ……」女将の嬌笑が暗い部屋に響き渡った...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...いっこう沙汰がないので...
吉川英治 「三国志」
...もちろん軍沙汰のことでしょう...
吉川英治 「私本太平記」
...鎌倉に対して近ごろ不満をいだいているらしいと沙汰する者があったり...
吉川英治 「親鸞」
...「いずれ沙汰いたせば...
吉川英治 「源頼朝」
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