...刃傷沙汰(にんじょうざた)にも及んだでございましょうが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...おれはどうも色恋の沙汰には同情を持てないたちでねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...陽(ひ)の温(ぬく)みの残っている沙(すな)の上に腰をおろしてみたり...
田中貢太郎 「草藪の中」
...表沙汰にしたくない...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...手持無沙汰の形でうろうろしています...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなた番町へもずいぶん御無沙汰ね」と付け加えて...
夏目漱石 「行人」
...御無沙汰(ごぶさた)をしている...
夏目漱石 「明暗」
...巻中の主人公苦沙弥先生と同じく教師であった...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』下篇自序」
...俺のような立場の人間が新聞沙汰になって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ひとりのまゝ音沙汰もせず...
牧野信一 「交遊記」
...酔テ沙場ニ臥ス君笑フコト莫(な)カレ...
牧野富太郎 「植物記」
...子供等(こどもら)は木(き)の鍬(くわ)で沙(すな)ッ掘(ぽじ)りをしてゐる...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...此の世界を一草一木も無い一大沙漠の如きものと假想したならば何うであらうか...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...仰飮(あほ)るなどは、愚の沙汰だ...
吉川英治 「折々の記」
...いずれ沙汰させるからな」と同席するさえ...
吉川英治 「三国志」
...追っての沙汰をいたすであろうぞ...
吉川英治 「三国志」
...この辺へ立ち廻ったら届けろという五人組のお沙汰だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この老人をわずらわすなどとはお話にならない沙汰……まあまあこんな事件は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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