...熱風に吹かれた沙漠(さばく)ではない...
芥川龍之介 「おぎん」
...御前へ出るやうと御沙汰になつたのも...
芥川龍之介 「地獄変」
...夫がひとり手持無沙汰(てもちぶたさ)にしてますのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...子供が竹刀を揮つて曼珠沙華をばさり/\と撫斬りしてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...曼珠沙華の花さかり...
種田山頭火 「其中日記」
...曼珠沙華(ひがんばな)のように赫(あか)ちゃけた頭髪はくるッと振りむいて...
徳永直 「冬枯れ」
...今以て音沙汰がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...従来全く無人の境であった熱砂と岩塊との沙漠の中に遂行しようというのであるから...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...沙漠にオアシスの蜃気楼(しんきろう)を旅人が見るように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...わが国王こそ毘沙門の正統で...
南方熊楠 「十二支考」
...場合によつてはおもて沙汰にしても調べて見なくてはならん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...わがままに外を遊びまわりまして御無沙汰(ごぶさた)をするようなこともありましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今日は寅の日なのを思い出して毘沙門へお詣りに廻ったお初が戻ってくると妙に浮かない顔で何か思案事に心を奪われているという様子である...
矢田津世子 「神楽坂」
...ちょいとご無沙汰しているうちに...
山之口貘 「池袋の店」
...元気に満ちたA(エエ)の字は広い沙漠(さばく)の砂を踏みさつく...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...物賭(ものかけ)などして多くの兵をみだりに動かすということからして怪しからぬ沙汰だ」慨然(がいぜん)と...
吉川英治 「三国志」
...いずれ年貢下げの沙汰も出すゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...とかくこの鎌倉では「名もない土豪の小さかしい野心沙汰」と見て...
吉川英治 「私本太平記」
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