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饗庭篁村 「木曾道中記」
...去年の夏信州(しんしゅう)沓掛(くつかけ)駅に近い湯川(ゆかわ)の上流に沿うた谷あいの星野温泉(ほしのおんせん)に前後二回合わせて二週間ばかりを全く日常生活の煩(わずら)いから免れて閑静に暮らしたのが...
寺田寅彦 「あひると猿」
...石本松沢山口三氏はその日二時十五分沓掛(くつかけ)発の列車で帰京し坪井氏は三時五十三分で立ち...
寺田寅彦 「柿の種」
...軽井沢から沓掛へ乗った一人の労働者が...
寺田寅彦 「軽井沢」
...ふと信州沓掛星野にある私共の小家に小野田さんを伴ひ度いといふ考へが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...何とはなしに心がひかれて(主人は用事で東京に殘る)私共は七日の晝頃上野を發ち夕方沓掛驛に着いて星野温泉旅館に一泊した...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...二人は沓掛に急行し...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...危険だが追分口の近道を取り、山麓の森林中で道に迷い、山蟻の巣を蹴散らし、「山蟻を全身に浴び」ながら、沓掛に出で、軽井沢まで自動車を走らせて、食事をし土産物を買い、夜中に汽車に乗った...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...戯れてよめる歌赤駒の沓掛過ぎて...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...信州沓掛の時次郎という下らねえ者でござんす...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...大野木 沓掛の、邪魔しちゃいけねえや...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...沓掛時次郎が太郎吉を連れて出立した後である...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...輕井澤といつても沓掛に近い方で...
林芙美子 「或る女」
...沓掛駅に来て星野温泉の馬車に乗らうとすると今汽車が著いた所と見え満員で乗れなかつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...若しかしたらば沓掛へ行きそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...沓掛という地名のあるところには...
柳田国男 「山の人生」
...沓掛(くつかけ)などの山坂へかけて四つの休み茶屋があるところから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして沓掛駅下車...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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