...沍(いて)て泣き喚く様な吹雪の夜の事だ...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...此処深山幽谷(しんさんいうこく)にして沍寒(こかん)の地なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...事情というおもわぬ沍(いて)にかじけて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...沍(い)ててかじけて凝結し出した...
二葉亭四迷 「浮雲」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...沍寒の夢はつららを砥いで...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...蒙古人など沍寒(ごかん)烈風断えざる冬中騎して三千マイルを行きていささか障(さわ)らぬに...
南方熊楠 「十二支考」
...不似三冬寒気沍...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...沍(い)てやすい...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...これも水を吸いやすく沍(い)てるので寒さに弱い...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...そなたの贈る沍寒(ごかん)と...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...沍寒(ごかん)の大床(おおゆか)は氷を張つめたようである...
吉川英治 「剣の四君子」
...さらに生物の棲まない世界のような沍寒(ごかん)の気が...
吉川英治 「親鸞」
...「やかましいっ!」沍寒(ごかん)の大河を裂くような一声が彼方(あなた)にあって――「望みにまかせて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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