...渾沌はユダヤ人にとってもやはり原始的のものであった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...たとえこの粒子はいったんは渾沌と混合してしまったとしても』とこう言うのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...要するに我々の人生はこれを芸術的に見れば数限りもない無意味な偶然と、無聊と倦怠と、停滞と混沌と、平凡にして単調なる、あるいは喧騒にしていとうべきことの無限の繰り返しによってその大部分を占められているのであるが、まずこれらの不用な部分を切り捨てて、有用な部分だけを拾いあげ、美的秩序に従ってこれを整理することが芸術的表現の根幹であり、無意味な偶然というものは畢竟(ひっきょう)不用の部分にすぎないのである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...茫洋混沌(ぼうようこんとん)たる大河のように見えたのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...私は森山節でございます」精神の混沌(こんとん)としている広巳にはものを考える力がなかった...
田中貢太郎 「春心」
...妄想(もうそう)と幻影の混沌(こんとん)のなかをふらついて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...凡てが渾沌として先の予想を許さなかった...
豊島与志雄 「生あらば」
...その渾沌たる暴虐の世界の中に...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...水色の世界とは即ちロゴスであり混沌であり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...渾沌(こんとん)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...渾沌たる光の塊が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ナポレオン時代というものの混沌さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これがかの混沌(こんとん)とした物の発する声である...
森鴎外 「雁」
...不幸にして最も不確実な・最も混沌として変化極まりない・ものである」と嘆いた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それほどにこの関係は混沌として不同である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...散乱昏沌(こんとん)としてことごとくその所在を変えおのれの位置を失った……真実だったと見えたものが虚偽の正体を曝露し...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...渾沌の眞中で迷ひ迷つて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「世情はまだ渾沌(こんとん)だわえ...
吉川英治 「私本太平記」
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