...いやそれいじょうのおそろしいことが恐竜島にはあるんだ」勇敢で沈着なラツール記者も...
海野十三 「恐竜島」
...これがあの沈着な辻永とはどうして思えよう...
海野十三 「地獄街道」
...それはソフィアの沈着な指揮によるものだった...
高見順 「いやな感じ」
...極めて沈着なる政治家なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その余りに沈着なる態度が...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...その上極めて老成沈着な性だから...
久生十蘭 「魔都」
...扉口で注視の礼をすると、沈着な口調で、「古市君、妙なところにいるナ」と声をかけた...
久生十蘭 「魔都」
...日ごろ死灰の如く冷静沈着な真名古も...
久生十蘭 「魔都」
...特徴を探すなどという沈着な態度をとるわけにはゆかず...
久生十蘭 「魔都」
...だんだん黒くなったと見ているのはどうもあまり沈着なんです...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...おちついた沈着な色をしていた...
山本周五郎 「はたし状」
...――伜(せがれ)だけは沈着な人間に育てよう...
山本周五郎 「百足ちがい」
...流石(さすが)に沈着な船長もコレには少々驚いたらしい...
夢野久作 「難船小僧」
...雑沓を分けていく個人個人に尖鋭(せんえい)な感覚と沈着な意志とがあって...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...沈着な女の姿に返っているのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...つねに沈着な巽小文治が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まだ沈着なところがありますが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...夫人はほんとに沈着な立派な方でした...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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