...目を天地自然の森羅万象(しんらばんしょう)に映してその心の沈潜するのを待って...
高浜虚子 「俳句への道」
...沈潜して研究している結果...
高浜虚子 「俳句への道」
...そして閑寂と沈潜との一日だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...生活意力の沈潜とでもいはうか...
種田山頭火 「其中日記」
...昨夜は一睡もしないで、自己に沈潜した、自己省察は苦しかつた、だが、私の覚悟はきまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...門外不出、自己に沈潜する...
種田山頭火 「其中日記」
...黙って自分の心に沈潜しながら酒を飲んでいても...
豊島与志雄 「運命のままに」
...――そしてその一念のうちに沈潜しようとつとめた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...夫の精神的沈潜や詩的な薄ら明かりは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「精力的な沈潜した悲哀……僕には分らんね...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...そして静かに原子核の内部の秘密に沈潜する...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...山野に沈潜して六韜三略の勉強ばかりしていたため...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...この頃の生活は沈潜して勉強出来るし又するべきときだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...沈潜を、正当な発育の方向に向ってやって行かず、(外部の歪ませる条件と自分の内の歪むまいとする希望、にもかかわらず歪みに吸いよせられる条件としてある(存)もの等をきつく見較べてゆかず)所謂おらくに自分の上に腰をおろしてしまって、元来は文化の歴史のマイナスの面がむすびついて一見文筆的才能と現れているようなところへ沈潜して行きつつある顕著な実例がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...沈潜の形をとっているのも興味ある点です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昨今感じられているこの沈潜性が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ずっと調和的沈潜的なものを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...折衷に満足して考証に沈潜しない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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