...こうなって来ると主観の影が内に沈潜してまた客観写生の様相を備えて来るのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...孤独、沈潜――句作...
種田山頭火 「其中日記」
...飛躍の母胎は沈潜である...
種田山頭火 「道〔扉の言葉〕」
...時代錯誤的生活に沈潜する...
種田山頭火 「私を語る」
...彼が夢にも思わなかったほどの深い所へ沈潜したのだった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...謙譲は自己沈潜の一つの方法である...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...長い間沈潜されてゐた女の感情が...
林芙美子 「風媒」
...深く沈潜した一種の風格を持っていて...
久生十蘭 「ノア」
...」と詩人は暫時無言で……ひたすら回憶の深淵に沈潜すると云つたやうな様子であつた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...私は数年間働いていた沈潜した情熱と...
槇村浩 「同志古味峯次郎」
...そしてそれらの体験と沈潜とから得来ったものを自己の形式において生かそうとする人は...
三木清 「語られざる哲学」
...深い懐疑に沈潜する事も...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...生活への沈潜度の問題...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今の自分には沈潜度が不足していると感じられます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...沈潜し規模のあるそういう生活感情こそ明日の文学の土台です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今の勉強が沈潜しなくてはならないというのは実にそうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...反省的に沈潜することは...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...彼が禅に沈潜した瞑想(めいそう)の静的な生活がいかに長い期間にあったかを思わねばならない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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