...二葉亭も院本(いんぽん)や小説に沈潜して好んで馬琴(ばきん)や近松(ちかまつ)の真似をしたが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...憂の沈潜し内訌しているような陰影に蔽われていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こうなって来ると主観の影が内に沈潜してまた客観写生の様相を備えて来るのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...その熱情は内部に深く沈潜する性質のもので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そして勇敢に自然の中に沈潜する...
種田山頭火 「其中日記」
...門外不出、自己に沈潜する...
種田山頭火 「其中日記」
...時代錯誤的生活に沈潜する...
種田山頭火 「私を語る」
...後深く内部生活に沈潜するに及びては...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...或いは漠然として瞑想のうちに沈潜することもあった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...私の心が本当に深い愛のうちに沈潜していって興奮する時...
豊島与志雄 「運命のままに」
...口惜し涙の下に二昼夜の間沈潜していた嫉妬と憤怒とが...
中島敦 「南島譚」
...深い懐疑に沈潜する事も...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...自身の感情の奥深くまで沈潜させ...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...今は、この云われている押しというものは性質上、内向的なものであり、沈潜力の意味、自分の見きわめ方のギリギリ加減ということとしてわかり、そうすると、貴方の直感が健全なものにふれていることが、わかります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自身の内外の中に沈潜する...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...では何故沈潜度が不足していたかというと自分が認めるより正しさよりよいものへ向う面と...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今日のトピックに沈潜するためにも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは深い工夫であり沈潜であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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