...酒に沈湎するな。...
...彼女は甘い言葉に沈湎して、騙されてしまった...
...仕事に沈湎し過ぎると、家族との時間が削られてしまう...
...悲劇の中に沈湎するのではなく、前向きな未来を見据えよう...
...沈湎から立ち直るためには、自分自身を取り戻すことが必要だ...
...人の噂では兼家はこのごろまた新しい女に沈湎してゐるといふことであつたけれども...
田山花袋 「道綱の母」
...そして眠ったり覚めたりしながら深い瞑想の中に沈湎した――その時の彼の思念を...
豊島与志雄 「自由人」
...そしてそれに沈湎してゆくと共にある重苦しい恐怖を感じた...
豊島与志雄 「囚われ」
...恍惚(こうこつ)と内心の光燿(こうよう)との無言の逸楽のうちに沈湎(ちんめん)していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現代様式の社会機構ははるかに個人をおしつぶす機械文明の底に沈湎していった...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...封建遺制の底に沈湎している彼等に理論を説く事は...
中井正一 「地方文化運動報告」
...どんな絶望と悲嘆に沈湎(ちんめん)する者でも...
野村胡堂 「楽聖物語」
...心から享楽に沈湎し得ないやつらしいと一般がすぐ見てとった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...沈湎(ちんめん)冒色(ぼうしょく)勝手次第に飛揚して得々(とくとく)たるも...
福沢諭吉 「日本男子論」
...飲酒への沈湎を断念しなければならなかつたこともある...
牧野信一 「熱い風」
...怖ろしい無念無想に沈湎してゐた...
牧野信一 「驚いた話」
...玄徳は沈湎(ちんめん)と考えこんでいたが...
吉川英治 「三国志」
...味ない酒をただ沈湎(ちんめん)と仰飲(あお)っていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...沈湎(ちんめん)とさしうつ向いているのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...男の沈湎(ちんめん)には...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...沈湎(ちんめん)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...沈湎(ちんめん)と額(ひたい)づえついていた清十郎が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...戦争と政治と歓楽との荒々しい生活のなかに沈湎していたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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