...堂々としたうちにもうち沈んだところがあった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...久しぶりに健(すこや)な眠に沈んだ...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...寒い中を来ていきなり熱い湯に沈んだから...
大坪砂男 「浴槽」
...艦長たちの心は沈んだ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...沈んだ顔をして暖簾を潜つてソーダ水を取つて来て前に置いた...
田中貢太郎 「蛾」
...お時は深く考へに沈んだが...
田山録弥 「ある日」
...病室の空気の沈んだ気配などが...
豊島与志雄 「古木」
...悉く失意の淵に沈んだ...
永井荷風 「西瓜」
...房州通いの船でも沈んだんじゃないでしょうか」「或いはそうかも知れん」遠見の番所の下から...
中里介山 「大菩薩峠」
...沈んだと女が云う...
夏目漱石 「草枕」
...(刀を抛つ)今度沈んだら命がなかろう...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...私は何も沈んだ事は大嫌ひ...
樋口一葉 「にごりえ」
...『高尾』の沈んだ後の渦巻を見ながら...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...その人は実に沈んだ憂鬱な表情を益々深くして...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...壺のふちを小指でなでながら耳をまっかにして居る)ペーン 何故だまって居る? そんなに沈んだ泣いた眼をして居ると御前の美くしさは早く老いてしまうから――誰かが御身をつらくしたなら私は自分はどうされても仇をうってあげるだけの勇気を持って居るのだよ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...どういう理由か沈んだふうでばかりいまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ジャンは絶望の底に沈んだ...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...矢代の気持ちは沈んだ...
横光利一 「旅愁」
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