...沈める思に注(つ)ぎてみまし...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...肌の色が辛うじて見分けられる暗がりへ沈めると...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...出来るだけ全体を蔭へ沈めてしまうようにし...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...いだ籠とは或種の竹籠の底に蛹と砂とをよく混ぜあはせたものを入れて魚の居る處に沈めておく...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...絶望の淵(ふち)へ沈められて行った...
徳田秋声 「爛」
...自分の身も塀際(へいぎわ)に沈めるようにして様子をうかがってからでないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...一本でも海中に沈めたら...
林芙美子 「浮雲」
...服をぬいでそこの溜堀へ沈めた...
久生十蘭 「金狼」
...そこへ沈めることに話がきまっていた...
久生十蘭 「ノア」
...小さなしじみ貝を沈めて流れてゐる...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字1、1-13-21]」
...霧に押し沈められた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ますます明瞭に彼の心を沈めていった...
横光利一 「上海」
...鳴りを沈めた琴の絃(いと)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...沈められるやうな感じがした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...三人を生きながら沈めて祭る風習があったと聞き...
吉川英治 「三国志」
...虚無僧は縁板に顔を沈めて泣いている――「こん畜生...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一足一足を沈め込むようにして歩いていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...葉や花を水に押し沈めながら進んで行くうちに...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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