...言葉通り肌に沁みるように寒い...
芥川龍之介 「上海游記」
...戀愛は始めて身に沁みる經驗となる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...犇々(ひしひし)と身に沁みる...
石川啄木 「病院の窓」
...眼に沁みるやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「可哀想に」それは實に見る眼に沁みる痛々しさでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曉方の風が身に沁みると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千代女の「蜻蛉つり今日は何所まで行つたやら」「身に沁みる風や障子に指の跡」「朝顔につるべ取られて貰ひ水」等の句は...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...伊東博士が此の陵を評して「鬼氣身に沁みる閑寂の裡に...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...變り果てた祖國の姿を見て沁みるやうな淋しさを感じた...
林芙美子 「雨」
...沁みるやうな苔深い色をして下流へ流れてゐる...
林芙美子 「旅人」
...旅の情と云ふものは仲々身に沁みるものがある...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...眼に沁みるような美しい顔...
久生十蘭 「ユモレスク」
...骨身に沁みるような...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...火照(ほて)る程沁みる藥を忌々しく思ひながら...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...肩の骨のところに沁みるやうなつめたさを感じ出したので...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...眼に沁みるほど華やかで...
夢野久作 「暗黒公使」
...身に沁みる心地がする...
吉川英治 「新書太閤記」
...水の音の靜かなのが身に沁みるのではあらうが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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