...わたしは昨日、汽車賃を払って東京に行った...
...この旅行は、往復の汽車賃がセットになったプランです...
...電車よりも汽車賃が高いから、あまり利用しない...
...彼女は毎朝汽車賃を節約するため自転車で通勤している...
...汽車賃を節約するために、深夜バスで旅行することもある...
...ただ帰京の汽車賃(きしゃちん)で安藤の家に帰ってきた...
伊藤左千夫 「箸」
...神戸へ帰着してから出迎えの野枝や児供と共に一等寝台車で東京へ帰った汽車賃は大杉の自由行動を防止して同志から遮断(しゃだん)する必要上官憲が支弁したのである...
内田魯庵 「最後の大杉」
...たかの知れた汽車賃と思ひかへして...
大町桂月 「親子遠足の感」
...「でも汽車賃にお困りでせう...
薄田泣菫 「茶話」
...汽車賃は九十セントだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...汽車賃や何かで、姉から貰った五十円も、そろそろ減って居りますし、友人達には勿論(もちろん)持合せのある筈(はず)は無し、私がそれを承知で、おでんやからそのまま引張り出して来たのだし、そうして友人達は私を十分に信用している様子なのだから、いきおい私も自信ある態度を装わねばならず、なかなか苦しい立場でした...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...時計を曲げて汽車賃をこしらへ...
種田山頭火 「其中日記」
...――汽車賃がないから歩いて行く...
種田山頭火 「其中日記」
...ロケーションの汽車賃弁当代から荷車の代までも予算されなければならないのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...家までの汽車賃が不足してることに気づいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...帰りの汽車賃があぶなくなるのである...
中島敦 「斗南先生」
...汽車賃を持っていなさるかい」と聞いた...
夏目漱石 「坑夫」
...君の新聞へでも校正で良いから斡旋(あつせん)して貰はうと札幌までの汽車賃を無理矢理工面して来たのである...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...その中から二人分の汽車賃を払ってロンドンへ出た...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...わたしは汽車賃(きしゃちん)を送ってあげて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...汽車賃から差し引いた一円の残り金を紙に包んで枕の下に押し込んでやって...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...それがため塩代だけ汽車賃が増しても厭(いと)いません...
村井弦斎 「食道楽」
...そして「汽車賃だけは上げるから...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??