...わたしは昨日、汽車賃を払って東京に行った...
...この旅行は、往復の汽車賃がセットになったプランです...
...電車よりも汽車賃が高いから、あまり利用しない...
...彼女は毎朝汽車賃を節約するため自転車で通勤している...
...汽車賃を節約するために、深夜バスで旅行することもある...
...我々の財布には上野までの汽車賃さへ残つてゐない...
芥川龍之介 「忘れられぬ印象」
...汽車賃は三円五十銭許りなさうだが...
石川啄木 「天鵞絨」
...汽車賃と滞在費と...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...「でも汽車賃にお困りでせう...
薄田泣菫 「茶話」
...『当然』に生きるのが本当の生活だらうけれど、私はたゞ『必然』に生きてゐる、少くとも此二筋の『句』に於ては、『酒』に於ては!・燃えてしまつたそのまゝの灰となつてゐる風の夜の戸をたゝく音がある風の音もふけてゐる散財か更けてバクチうつ声あすはあへるぞトタン屋根の雨・しんみりぬれて人も馬も夢がやぶれたトタンうつ雨・きちがい日和の街をさまよふのだ・ま夜中の虱を這はせるあの汽車もふる郷の方へ音たかく地図一枚捨てゝ心かろく去る□すこし揺れる船のひとりきたない船が濃い煙吐いてしぐるゝ街のみんなあたゝかう着てゐるしぐるゝや西洋人がうまさうに林檎かじつてゐるあんな船の大きな汽笛だつたしぐれてる浮標(ブイ)が赤いな□風が強い大岩小岩にうづもれ□□吹きまくられる二人で登る好きな僕チヤンそのまゝ寝ちまつた(源三郎居)・このいたゞきにたゞずむことも・水飲んで尿して去る水飲めばルンペンのこゝろ・雨の一日一隅を守る十一月廿四日曇、雨、寒、八幡市、星城子居(もつたいない)今日も亦、きちがい日和だ、裁判所行きの地橙孫君と連れ立つて歩く、別れるとき、また汽車賃、辨当代をいたゞいた、すまないとは思ふけれど、汽車賃はありますか、辨当代はありますかと訊かれると、ありませんと答へる外ない、おかげで行乞しないで、門司へ渡り八幡へ飛ぶ、やうやく星城子居を尋ねあてゝ腰を据える、星城子居で星城子に会ふのは当然だが、俊和尚に相見したのは意外だつた、今日は二重のよろこび――星氏に会つたよろこび、俊氏に逢つたよろこび――を与へられたのである...
種田山頭火 「行乞記」
...汽車賃を冬村君から借りて...
種田山頭火 「其中日記」
...「汽車賃といつても二圓位だから幾分か宿泊料の方へも拂へる筈だ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...汽車賃はどうしたんだい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...帰りの汽車賃があぶなくなるのである...
中島敦 「斗南先生」
...昨夕の汽車賃のことを思い出さないのは変だと思った...
中島敦 「斗南先生」
...停車場(ステーション)へ来て汽車賃の汽の字も考えずにいられるもんじゃない...
夏目漱石 「坑夫」
...その中から二人分の汽車賃を払ってロンドンへ出た...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...わたしは汽車賃(きしゃちん)を送ってあげて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...汽車賃位いどうでもしまっさかい...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...汽車賃から差し引いた一円の残り金を紙に包んで枕の下に押し込んでやって...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...汽車賃が出来るに違いない...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...十九日の朝仏蘭西(フランス)の国境で汽車賃を十円追加された...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...汽車賃だけを握って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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