...さてその次はどれが決るか...
海野十三 「暗号数字」
...一人の人間が罪になるかならぬかで決るんですから...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...当分当局の勝手では決るまい...
戸坂潤 「社会時評」
...原因が電気的のところにあると決ると...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...これらの枝の出方は主として出来る時の水蒸気の供給の過大度によって決るので...
中谷宇吉郎 「雪」
...第14図この時一方の核から枝がいくつ出るかは偶然に決るとすると...
中谷宇吉郎 「雪」
...千兩箱の引渡しが翌る日と決ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうせお銀も跡取を亡くしてお屋敷へ歸れないと決ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お栄も下手人でないと決ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのまま清六松五郎殺しの下手人に決るのではないかと思われた七日目の晩...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...念入り(ルシェルシェ)な駒の動かし方だけで決ることは明らかである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...応援部だつていろ/\の仕事もあることだし……」彼は、私の声は信ぜぬらしかつたが、入団と決ると、――それで、よしツ! と何やらうなづき、「まあ、一つこれでも喰はんか、そして此方へ降りて来い――」と、握飯を私の鼻先へ突出しましたので、私もそれを頬張りながら、部員達の集つてゐる一隅へ赴き、大音寺から、やはり政経科の大塚五郎、工藤輝雄、服部滝之進、その他五六名の幹部を紹介されました...
牧野信一 「早春のひところ」
...彼女の手紙が来ない――と決るまでは何か苛々として落着きを逸した憂鬱な青年と化してゐる自分に...
牧野信一 「タンタレスの春」
...その広場で三人は立止つて対ひ合ひ私を何処へ案内したらよからうといふやうな相談を一寸して、それが決ると、電車に乗つて、やがて私はK――といふ宿屋へ案内された...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...いづれにしたつて俺達の方でシツカリしてゐるかどうかで、成り行きも決る...
三好十郎 「地熱」
...変る変らないという二つのことがらが決るのでございましょう...
室生犀星 「玉章」
...それから外人の宿屋へ廻ろうという相談がようやく決ると...
横光利一 「旅愁」
...叡帝(えいてい)親征の事が決る前に...
吉川英治 「三国志」
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