...君の事は君さへ承知すれば直ぐ決る位に話を進めて來た...
石川啄木 「札幌」
...次の瞬間に決るのだ...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...愈々(いよいよ)上京の話が決ると...
田山花袋 「朝」
...当分当局の勝手では決るまい...
戸坂潤 「社会時評」
...それに対する同盟の態度も決ることだろうと...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...磨り口の古さということで決るので...
中谷宇吉郎 「墨色」
...或る日の標準気温は決るが...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...これらの枝の出方は主として出来る時の水蒸気の供給の過大度によって決るので...
中谷宇吉郎 「雪」
...千両箱の引渡しが翌る日と決ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうせお銀も跡取りを亡くしてお屋敷へ帰(けえ)れないと決ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お栄も下手人でないと決ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのまま清六松五郎殺しの下手人に決るのではないかと思われた七日目の晩...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...念入り(ルシェルシェ)な駒の動かし方だけで決ることは明らかである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...その広場で三人は立止つて対ひ合ひ私を何処へ案内したらよからうといふやうな相談を一寸して、それが決ると、電車に乗つて、やがて私はK――といふ宿屋へ案内された...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...変る変らないという二つのことがらが決るのでございましょう...
室生犀星 「玉章」
...それから外人の宿屋へ廻ろうという相談がようやく決ると...
横光利一 「旅愁」
...乾きし上にて決ることに候(さふら)へば...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...叡帝(えいてい)親征の事が決る前に...
吉川英治 「三国志」
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