...何處に生活内容を充實する泉を汲む可きかを知らなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...水道の水の香ばしきを汲むにも...
大町桂月 「小金井の櫻」
...宗匠の流れを汲む茶人の一人でございます」「ほう...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...村の婦人(をんな)甕を頭に乗せて来り汲む...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...この中村の流れを汲むが多いということである」案内の僧は慣れていると見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らずに汲むのか」こう言われたけれども井戸端では...
中里介山 「大菩薩峠」
...水を汲むのは何ともねえが...
中里介山 「大菩薩峠」
...目にふるゝ物皆たふとく覺ゆるに白丁のほのめくを見てよめる歌三首かしこきや神の白丁(よぼろ)は眞さやけき御裳濯川に水は汲ますも白栲のよぼろのおりて水は汲む御裳濯川に口漱ぎけり蘿蒸せる杉の落葉のこぼれしを白丁はひりふ宮の垣内にこの日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...ひつそりとした隣の座敷からは茶碗へ湯を汲む音さへはつきりと私の耳に響くのであつた...
長塚節 「隣室の客」
...近所の湯屋の水汲む音がきこえます...
中原中也 「山羊の歌」
...つまりあれらの愛すべき受胎告知圖の氣もちだけを汲むやうにして...
堀辰雄 「七つの手紙」
...高岸上より長棒の端に付いた瓢箪で汲むから...
南方熊楠 「十二支考」
...さて潮を汲む場所に降り立ったが...
森鴎外 「山椒大夫」
...ただ酔っぱらわぬ程度に汲むがよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...石を鑿(うが)って水を汲むとも...
吉川英治 「三国志」
...役(えん)の優婆塞(うばそく)の流れを汲む豊前(ぶぜん)の僧都(そうず)と自分から名乗って...
吉川英治 「親鸞」
...沢庵も容易にその意味を汲むことができなかったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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