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饗庭篁村 「木曾道中記」
...トルストイの眞意を汲むためにも亦必要である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...『水汲むギリシヤ少女』と云ふ名画の写真や一重芍薬(ひとへしやくやく)の艶なるを掴(つか)み(ざ)しにしたる水瓶など筆立や墨汁壺(インキつぼ)に隣りて無雑作に列べらる...
石川啄木 「閑天地」
...お定は暫時(しばし)水を汲むでもなく...
石川啄木 「天鵞絨」
...恁(こんな)物に水を汲むのだもの...
石川啄木 「天鵞絨」
...汲むたびに、それを言う...
梅崎春生 「庭の眺め」
...眼が覚めたら畜舎だつた、……Jさんの寝床に潜り込んでゐたのだ、……急いで戻つて、水を汲む、飯を焚く、ヒヤをひつかける、……切なくて悩ましかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...それから水を汲むやら米を磨ぐやら...
種田山頭火 「其中日記」
...前の井戸から汲むことが出来るやうになつた...
種田山頭火 「松山日記」
...朝手水(ちょうず)の水を汲むとて井戸縄にすがる細い腕を見ると何だかいたいたしくも思われ...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...男役(をとこやく)に彼は水汲む役を引受けた...
徳冨盧花 「水汲み」
...そうして蒸気の力というものは、単に船と車にばかり応用するものではない、川を渡るにも、水を汲むにも、山を登るにも、田を耕すにも、銅鉄の荒金を精錬するにも、毛綿の糸縄を紡績するにも、材木をきるにも、あらゆる器具を作るにも、すべてこの力を応用し、職人は自分自身手を下さないでも、機関の運転に気をつけてさえいれば済む、そうして一人の力で、楽々と数百人に当る働きを為すことができるのだ――こういうような説明を、実験のあとで聞かされた時に、誰しもその荒唐を疑うの勇気がありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯呑へ微温湯(ぬるまゆ)を一杯汲むと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汲むにあまれる哀れの我が心一つよりこそ...
樋口一葉 「花ごもり」
...それは天人が風呂をたてる水を汲むのでした...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...黄金(こがね)の釣瓶(つるべ)を卸してはまた汲む如く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...石を鑿(うが)って水を汲むとも...
吉川英治 「三国志」
...――てまえこそは何の某(なにがし)が流れ汲む...
吉川英治 「宮本武蔵」
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