...彼はそれでもって初冬の太陽から水の滴りのような「孤寒」と「静思」とをそっと汲み取るのである...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その自然から汲み取ることの感謝とよろこびを斯(か)くも正しく表現している時代は少い...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...そこに満足な友情をさえ汲み取ることに成功していた...
谷譲次 「踊る地平線」
...この理解を私は他のどこからでもなく私の本性そのものから汲み取ると思はれる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この理解を私は他のどこからでもなく私の本性そのものから汲み取ると思われる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私は「無限抱擁」から文学の養分を汲み取ると同時に...
外村繁 「夢幻泡影」
...深い意義と力と暗示とを汲み取るほどに想像が過敏なせいである...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...このやうに無限に汲み取ることができるのだ...
正岡容 「寄席風流」
...さすがに往昔の講談落語の速記の中からは演者の描写力や構成力や会話技巧のよしあしなど充分以上に汲み取ることができる...
正岡容 「我が圓朝研究」
...鼻をなだめすかして汲み取るより外には術もなかったのである...
山之口貘 「詩とはなにか」
...そして心底から湧く實意はよく汲み取ることの出來る人だと...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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