...世論の機関――「社会の木鐸」其の他――だと自負するのに無理はないが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...知識上の或は知能上の(知識と知能とは必ずしも一致しない)優越を自負する自然的傾向を持っているから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...知識人として又知能人として自負するインテリは必ず...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は自分の見解を自負する弱点を持っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...未だ一個自由党員の入閣したる者あらず閣下は此点に於て確に議院政略の成功を自負するも可なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし彼らは法と正と善とのうちに自負するところがあった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...最もよく神を知つて居ると自負するところの...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...原因と結果とを二つながらつかみ・自分の手で自分の仕事を進めている・と自負する者の企てははずれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...進んだ文化に育ったと自負する近代人が...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もし彼等が士族であるがゆえに自負するとすれば...
柳田国男 「家の話」
...一般人が輕々しくこれを自負するとすれば弱體を露呈するの虞なしとせぬ...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...自負する人は寒からう...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...新生活を建てた女と自負する一部の婦人たちに...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...自負するところの弁をふるって...
吉川英治 「三国志」
...……井の中の蛙が世間の端をのぞいたほどな旅かも知れぬが」彼は自負する...
吉川英治 「私本太平記」
...北辺に自負する豪強勝家をして...
吉川英治 「新書太閤記」
...弓取りだと自負する者のうちには...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すべての他人を凌駕し得たりと自負するに至ッては最も醜怪...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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