...此女醫の話に出てくる女らしい觀察と誠に娘らしい純情とを此作のなかに汲みとる事が出來るのである...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...「あれはスリラアだ」という言葉から敬意を汲みとることはむつかしい...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...一行どの人の誰もがそういう余情を汲みとることはしなかった...
中村地平 「宮崎の町」
...あるいはそれ以上の歳月に匹敵する」ここに僕が汲みとるのは...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そんなところでも水そのものの明澄美を汲みとることは困難だったほどである...
細井吉造 「二つの松川」
...いつも歴史のそれぞれの段階を偽りなくうつし汲みとるものであるからこそ...
宮本百合子 「現代の主題」
...そこにあるものはそれとして汲みとる方ですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こうしたものから無数のデザインと非常な力とを汲みとることが出来るはずであります...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...記紀の史上の人々の血を汲みとるよりも...
吉川英治 「折々の記」
...記紀(きき)の史上の人々の血を汲みとるよりも...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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