...銅の耳盥(みみだらい)に湯を汲んだのが...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...井戸端に水を汲(く)んでいる女衆(おんなしゅう)や...
芥川龍之介 「トロッコ」
...有体に言うと今の文人の多くは各々蝸牛の殻を守るに汲々として互いに相褒め合ったり罵り合ったりして聊かの小問題を一大事として鎬を削ってる...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...鉱毒の水を汲んできて農商務大臣に飲んでもらいましょう」また...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...汲めども/\尽きざる美味が...
谷崎潤一郎 「Dream Tales」
...朝から夕方まで、水を汲む、薪を割る、竈の火を焚く、つまり、自分の家に下男奉公をするのです...
豊島与志雄 「楊先生」
...次に三杯目を汲んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肥料(こえ)汲みにまでなって...
直木三十五 「南国太平記」
...わざわざ途中で休んで水を汲みに行ったものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...科学の課程即ち材料の中から精神を汲(く)み取る者は...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...宗助は御米の汲(く)んで来た熱い茶を湯呑(ゆのみ)から二口ほど飲んで...
夏目漱石 「門」
...一時から二時過ぎまで井汲清治...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...茶汲(ちゃくみ)あがりのお万というのを引入れ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此やうの情なき願ひに血を吐くおもひの我が心中を汲み給へ...
一葉 「暗夜」
...また湯を汲みに立ったりして...
山本周五郎 「追いついた夢」
...彼は水の汲(く)んである半(はんぞう)を置き直し...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...みなの気もちを汲んで...
吉川英治 「私本太平記」
...ぬるい茶を汲んでくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索