...下男(しもをとこ)横だきにして池中(ちちう)へなげ入れける...
芥川龍之介 「案頭の書」
...」池中の蛙が驚いてわめいてる中(うち)に...
芥川龍之介 「蛙」
...池中の蛟竜が風雲の乗ずべきを待ちて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...池中に赤白幾尾の大鯉あり...
大町桂月 「鹿島詣」
...池中(ちちゆう)火を出(いだ)せし事庭燎(にはび)のごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...晴天風なき時日出(いづ)れば十三の小嶋おの/\離散(りさん)して池中に遊ぶが如し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...池中に渡したる橋を渡りて...
高木敏雄 「比較神話学」
...感応丸池中に溺れて死し...
高木敏雄 「比較神話学」
...池中に棲息(せいそく)するある生物の研究を...
寺田寅彦 「池」
...『大清一統志』に、江南金竜池、深さ測られず、唐初その中から一馬出で、朝は郊坡(つつみ)を奔り騰(のぼ)り、夜は池中へ入る、尉遅敬徳これを捕えたと(巻八十)...
南方熊楠 「十二支考」
...王を池中の一柱樓に住ませ避難せしめたと出るで分る...
南方熊楠 「詛言に就て」
...池中へ大伝馬を泛(うか)べ...
山本笑月 「明治世相百話」
...池中にも田舟が二艘...
山本笑月 「明治世相百話」
...むしろ池中に葬って――」あなや...
吉川英治 「三国志」
...困(コン)シテ荊襄(ケイジョウ)ヲ守ルスデニ数年眼前空(ムナ)シク旧山川ニ対ス蛟龍(コウリョウ)豈(アニ)コレ池中ノ物ナランヤ臥(フ)シテ風雷(フウライ)ヲ聴キ飛ンデ天ニ上ル「……?」劉表の鬢髪(びんぱつ)はふるえを見せていた...
吉川英治 「三国志」
...大魚が池中にはいったので古い池水は氾濫(はんらん)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...韓国の影と空の影と交はるところに一脈の銀線が池中を二分して...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...この池中に突き出した美しい台の中央は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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