...社會部長の江見水蔭氏と仲合が善くなく僅に一ヶ月にして歸京して來て...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...玲瓏(れいろう)たる江見の月に...
泉鏡花 「海異記」
...水蔭は舞台監督と作者とを兼ねた上に尾上(おのえ)江見蔵と名乗って舞台にも登場した...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...そこで、話は震災以後に移るのであるが、震災以後に於ても、本田美禅、岡本綺堂、前田曙山、江見水蔭、渡辺黙禅、伊原青々園、松田竹嶋人(たけのしまびと)と云うような人達が通俗小説を相変らず発表しているのであるが、之等の人は、謂わば硯友社派の残存者達であり、文壇小説家としては落伍した連中であって、残念ながら新らしき大衆文芸の復活者とは決して云えないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...八年頃江見水蔭子(えみすいいんし)がこの地の娼婦を材料として描いた小説『泥水清水(どろみずしみず)』の一篇は当時硯友社(けんゆうしゃ)の文壇に傑作として批評されたものであったが...
永井荷風 「日和下駄」
...明治二十七八年頃江見水蔭子(えみすゐいんし)がこの地の娼婦(しやうふ)を材料として描(ゑが)いた小説「泥水清水(どろみづしみつ)」の一篇は当時硯友社(けんいうしや)の文壇に傑作として批評されたものであつたが...
永井荷風 「水 附渡船」
...わけても最近の『文芸倶楽部(ぶんげいクラブ)』(大正四年十一月号)に出でし江見水蔭(えみすいいん)が『水さび』と題せし一篇の如き我身には取分けて興(きょう)深し...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...現に泉鏡花や江見水蔭などが加わったばかりでなく...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...十階に広津柳浪(ひろつりゅうろう)と江見水蔭(えみすいいん)よ...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...もつとも私はその前にも江見水蔭先生のお書きになつた「長年劇」を演じてゐますし...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...後に神戸新聞の初代社会部長になった江見水蔭とも...
柳田国男 「故郷七十年」
...岡山の池田家の家臣である江見陽之進という人に嫁ぎ...
柳田国男 「故郷七十年」
...江見も硯友社に属していたことがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...「江見はもう一万点も集めているそうな」などというような話を聞いたことがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...房州では太海(ふとみ)村の西山と江見村との境に一つの山居がある...
柳田國男 「地名の研究」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...現今でも、作州街道の佐用、江見村、勝間田、そして富川(とがわ)(現・津山市)への道筋には、昔ながらの、後醍醐帝御駐輦(ごちゅうれん)ノ跡(あと)なる名所や遺蹟の碑が、いたるところに残っている...
吉川英治 「私本太平記」
...最も簡易な入江見物が出來るわけである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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