...何か酷薄に近い物が必江口の感情を火照らせている...
芥川龍之介 「江口渙氏の事」
...江口君論ずらく、「星霜を閲(けみ)すること僅に一歳、プロレタリアの論客は容易に論壇を占領せり」と...
芥川龍之介 「八宝飯」
...最初の衆議院議長中島信行といふ人を始め、江口三省、直原守次郎などいふ急進的自由主義者が屡來訪し、後には信州飯田事件の首謀者櫻井平吉氏も同居者となり、ほとんど毎晩、社會問題の議論が沸騰しました...
石川三四郎 「浪」
...その那須に滞在ちゆうに、私は、江口と連名で、菊池に、那須温泉の絵葉書で、便りを出した...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...宝生(ほうしょう)能楽堂に野口兼資(かねすけ)の「江口」を観る...
高浜虚子 「五百五十句」
...之は江口渙氏等と社大党幹部等と賀川豊彦氏等との結合によるもので...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...江口さんはなお、身禄さんのお祭りをしようとまで考えましたが、余り大袈裟にしない方がよろしかろうとの、A女の助言に、すべて従うことにしました...
豊島与志雄 「霊感」
...江口(えぐち)・川尻(かわじり)の船の家に老い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...遼河の右岸にある三江口は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...三面城、三江口、鄭家屯は何れもまた駅から望まれる所で無かつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...それは聞き捨てならんではないか」「なぜです」「彼が油江口へ陣を移したとすれば...
吉川英治 「三国志」
...丹波であろうと、江口、神崎であろうと、そのうちにゃ帰って来なさるだろうて」「まあ、お上がり下さいませな」「だって、れこは」と、拇指(おやゆび)を示して、小声に...
吉川英治 「私本太平記」
...行きたやな八瀬(やせ)の燈(ともし)の夕ざれば呼ぶよ招(まね)くよ逢いたやな江口の舟の君しおもえばよぶよ招くよ行(ゆ)いて何問わん会うて何いわん否とよものも得いわずただ寝(いね)ましを秋は長々し夜を冬は戸ざして春は眸(ひとみ)も溶(と)くる夏は黒髪のねばきまで世を外にただ寝(いね)ましものを「あはははッ...
吉川英治 「親鸞」
...江口もあるのだし」「やめますか」と砕花氏...
吉川英治 「随筆 新平家」
...江口の君堂といっている遊女古蹟であった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...江口の一楼には、もう大勢の友人が来ていた...
吉川英治 「平の将門」
...江口の妓三名と草笛の身を...
吉川英治 「平の将門」
...江口の草笛でございまする」「ああ...
吉川英治 「平の将門」
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