...――「天下治まり、目出度い御代なれば、かなたこなたにて宝合せをせらるるところ、なんじの知る通り、それがし方には、いまだ誇るべき宝がないによって、汝都へ上り、世に稀なるところの宝が有らば求めて参れ...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...汝らのうち、心尤(とが)めされぬ者まずハムレットを石にて搏つべしと言ったらばはたして誰が石を取って手を挙(あ)げうるであろう...
有島武郎 「二つの道」
...汝其詩を讀み上げよ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...已十二年矣、(中略)明日与二村人一尋二穴口一、唯見二巨石塞一、焼鑿不レ可為レ攻焉、穿レ井二年一、已濬一千尺余、工人忽聞二地中鶏犬鳥雀之声一、則別一天(中略)門人曰、此皆諸仙初得レ仙者、関送二此国一、修行七十万日、然後得レ至二諸天一、或玉京蓬莱崑姑射、然方得二仙宮職位主主印一、飛行自在、(中略)此国是下之上仙国也、汝国之上、還有二仙国一如二吾国、亦曰二梯仙国、一無レ所レ異、(中略)時人云已三四世矣、開井之由、皆不レ能レ知、凡ての説話が、日月の長短の同じからざるを説くは、浦島説話と同じく、世人の能く知れるリップ、ヴァン、ウィンクルの説話と同じ...
高木敏雄 「比較神話学」
...汝等(なんじら)は...
太宰治 「斜陽」
...汝が妻の節義に感じて...
田中貢太郎 「阿宝」
...「おう、汝(なんじ)、汝! 汝はついにもどってきた!」「汝はもどってきた、汝はもどってきた! おう、わが失っていた汝……なにゆえに汝はわれを見捨てたのか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...汝こそ呪わるべき哉、俺は汝が、こんな技巧をいろいろな男に示して居たかと思えば、全身の血が逆流するような気がする...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...」「汝は美女に愛さるゝのが本望なのか...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...汝の死罪はゆるしてくれよう」「計りごとはありますが...
吉川英治 「三国志」
...さては汝も、郭嘉(かくか)、程(ていいく)などの輩と同腹のいやしき物乞いの仲間か」「なに、物乞いの徒だと」「さなり! 怒りをなす前に、まず自身を質(ただ)せ...
吉川英治 「三国志」
...況(いわん)や汝らをや――と諭(さと)してゆけば...
吉川英治 「三国志」
...いったい汝はどこのちんぴらなるか」徳がいうと...
吉川英治 「三国志」
...汝に覚えのある者か」孔明が訊くと...
吉川英治 「三国志」
...汝の主人尊氏に代ってほめてやる...
吉川英治 「私本太平記」
...――ここに最善(さいぜん)のつとめをなさねば汝(なんじ)と父(ちち)勝頼(かつより)との...
吉川英治 「神州天馬侠」
...墨屋敷へ火を放ったのも汝(なんじ)であろう」「悪因悪果...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...姑息なる思想! 安逸に耽る教育者! 見よ汝が造れる人の世は執着を虚栄の皮に包んだる偽善の塊に過ぎぬじゃないか...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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