...汝根柢に到らずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...我に非ずして汝なればなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...汝も亦吾黨の士だ...
石川啄木 「葬列」
...汝の年は日の如くなるや」は神の生命が人のそれの如く有限なりやとの問であって「否しからず無限なり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...脚早き汝何故亂戰と苦鬪を捨てゝこゝに來し? 250疵を負ひしや? 鋭き矢或は汝惱ますや?或はとある使命帶びわれを訪ふべく來りしや?我は陣舍に留るを好まず出でて戰はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...美はしき汝がこゝろねを面影を...
土井晩翠 「天地有情」
...私と汝との倫理的意味関係に基いて発展され得る意味のものであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ただ汝のみは過ぎ去らない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...非常(ひじやう)に不平(ふへい)な相形(さうぎやう)をして居(ゐ)ても勘次(かんじ)はおつぎが歸(かへ)ると直(すぐ)に機嫌(きげん)が直(なほ)つて「汝(わ)りやそんなに夜更(よふか)しするもんぢやねえ」と勦(いた)はるやうな窘(たしな)めるやうな調子(てうし)ていつて見(み)るのである...
長塚節 「土」
...汝を給仕せんがために暫らく汝の右に坐することを許せ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...『汝、掠奪者よ』かう薄墨(うすずみ)にかいた端書(はがき)が来たとき、私は実に熱鉄をつかんだ様な心持がしました...
平出修 「計画」
...だが汝ら女同前の輩の前で立ち小便しても何の恥かあるべきと...
南方熊楠 「十二支考」
...盗んだ物を返さぬと汝の先祖の霊魂をこの猫が苦しめるぞと言うと必ず返す(一八五四年英訳ハクストハウセン著『トランス・カウカシア』三九九頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...10865異口同音(いくどうおん)に「神よ我等汝を称う」と呼ぶ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...南面する素敵な場所に汝の礎を動くなと固めたのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...汝らのうちで誰かそれを知る者はいるか」扈従の群星を見まわして訊ねると...
吉川英治 「三国志」
...汝は...
吉川英治 「三国志」
...汝(うぬ)らの貸しを倒すといったか...
吉川英治 「親鸞」
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