...このときこそ真に幽霊の現れたるものと思い、大声をあげて、「汝(なんじ)、なんの怪ぞ」とどなりたれば、幽霊と見し若き婦人が答えて、「ワシは明日嫁に行くものである...
井上円了 「おばけの正体」
...汝は遠からず無知識を後悔する時が来るに相違ない...
薄田泣菫 「茶話」
...晩春感傷聖典に「汝等鼻もて呼吸するものによることをやめよ」とある...
竹久夢二 「砂がき」
...汝(きさま)の媽あは大森の魁春楼にいたのだが...
田中貢太郎 「春心」
... 145『汝二神にクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝の武具を剥がんとす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アポローン汝に勝を與へたり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝みずからを救えよ!彼は自分の生涯(しょうがい)の全体を一連の階梯(かいてい)として見渡した……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかも汝は毎日悲しんでいるではないか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ああ汝 寂寥の人悲しき落日の坂を登りて意志なき斷崖を漂泊(さまよ)ひ行けどいづこに家郷はあらざるべし...
萩原朔太郎 「氷島」
...汝は弱き家庭教師也...
林芙美子 「愛する人達」
...汝の備へたるものは...
林芙美子 「浮雲」
...滅亡を免れることが出来るものであると汝は考えるかと問うたならば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...死際(しにぎわ)に汝らは兄弟なり必ず讒誣(ざんぶ)に迷わされて不和を生ずるなと遺誡したが...
南方熊楠 「十二支考」
...汝は、矛(ほこ)をあつかう術を知っているか」と、呶鳴った...
吉川英治 「三国志」
...汝(われ)は茶わん屋捨次郎の家にいたことがあるのか」「どうして分ったかね」「茶わん屋へ押し入って...
吉川英治 「新書太閤記」
...汝なれば、泉下(せんか)へ伴(ともな)って、信長公へごらんに入れる首としてややふさわしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...汝のために手足を挫(くじ)かれた怪我(けが)人が...
吉川英治 「新・水滸伝」
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