...5心の内に皮肉なる者の聲が聞える――汝の思想と生活とが先人及び今人と共通することの恥辱に非ざるは既に之を領す...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...汝(きさま)の悪事を訴えて...
泉鏡花 「活人形」
...汝の父は愛しき御身を今日まで忘れていた...
海野十三 「蠅男」
...予(われ)將(は)た汝等(おぬしら)の確執(なかたがひ)を等閑(なほざり)に視過(みすご)したる罪(つみ)によって...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...汝の命助くる事相ならず(ought not to save)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...其時猛きアレースに向ひアポローン宣し曰ふ、『*嗚呼ああアレース、人間の禍、汝、血に染みて 455城壁碎くああ汝、來りかの者豪勇のヂオメーデース攘はずや? ヂュウスにさへも手向はむかれ眞つ先に*キュプリスを打ちて其手を傷付けぬ、而して更に神明の如くにわれに迫り來ぬ』452 全身を掩ふ大なるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...忌み恐るべき汝他の神より生(あ)れしものならば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝等二神耀ける四肢は恐怖に震ふべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝はすべてを取り去った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...汝は正直な人間となっておれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汝一身何ぞ能く汲み尽くし得べきと...
南方熊楠 「十二支考」
...顧みてその家来に汝は鶏卵を好くかと問うとハイ好きますと答えた...
南方熊楠 「十二支考」
...汝が名誉を恢復するも此時にあるべきぞ...
森鴎外 「舞姫」
...汝は見せかけの灰をかぶりたる火の上を歩めるに似たり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「おう、汝が、浙江(せっこう)の平和を騒がす不良青年の頭(かしら)か」聞きもあえず、孫策は、「この老猪(ろうちょ)め、なにをいうか...
吉川英治 「三国志」
...「われと汝と、なんの怨恨(えんこん)かある...
吉川英治 「三国志」
...心から汝を惜しんでやまないのだ」「丞相...
吉川英治 「三国志」
...――『汝が生まれし日を呪いて死ねよ』と...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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