...――これは汝(そち)のお馴染(なじみ)の爺(じい)や……数間(かずま)の爺(じい)やじゃ……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...其處に汝のなすべき事がある」...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...汝も熟々(つく/″\)彼姿を見しならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...汝(いまし)この孃子を得むや」といひしかば答へて曰はく...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...「汝(きさま)は何人(だれ)だ」定七は広栄の右側へきちんと坐った...
田中貢太郎 「春心」
...(汝に何の罪も無し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...孰にか汝の威勢貸し添へよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すぐ汝廣き道にて乘り越さむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝は深き魂である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...汝もし草ならば、含羞草(ねむりぐさ)たれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...予は今汝と共に死せんとし汝は今予と共に再生せんとする...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これを汝としてこれに対し得るということは...
三木清 「哲学入門」
...決して汝らも軽んじてはならぬ」と戒めた...
吉川英治 「三国志」
...養父も汝の健気(けなげ)を見とどけた上で討死いたすであろう」「かならずおくれは取りませぬ」秀勝は両手をつかえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...おれの悪を偽面とぬかしたが、汝(てめえ)も、聖(ひじり)めかしたその偽面を、ぬぎ捨てて、凡下(ぼんげ)は凡下なりに世を送ったほうが、ずんと気が楽だろうぜ...
吉川英治 「親鸞」
...汝(てめえ)そこにいて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...汝(わ)が身も少し手伝うて身仕舞でもしておかぬか」四なにかまだ話したそうな様子であったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「数年の間、身が落胤(らくいん)をたずねるために、国家老郷左衛門の手を通じて莫大なる手当を与えておいたに、汝は、それをよいことにして、空(むな)しく、徒食しておったのであろう」「滅相(めっそう)もないおことば」「では、今日まで、何をいたしたか」「実は、まだ確証の揃うまではと、ご披露はいたしませぬが、たった一人、ご落胤の女性(にょしょう)を、見出してはござりますので」「なんじゃ? ……」と、龍山公はたちまち、喜悦(きえつ)を満面にみなぎらして、脇息(きょうそく)から乗り出された...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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