...その時こそ我は汝がまことの友となるならめ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...汝の預言せし材木を与えよ」といいてデンマークの農夫らは彼に迫りました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...プチイエーよりわれと共アガメムノーンに遣はせし其日汝は若かりき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝はわれのまわりに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「汝らに祝福あれかし! 予は汝らの光明を味わい得ないであろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...我が言葉を聞きかつ行なう人の誰に似たるかを汝らに示さん...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...近作二三お伽噺に擬して作れる歌犬蕨しぬにおしなべ、雪積める山のなだれに、杉の葉をくひつゝある、兔等に猿のいへらく、なにしかも汝が目は赤き、汝が耳は恐れのしるし、溪をだに出でがてにするを、枝渡り空行くことの、我が儕はしかぞかしこき、斯くいへば兔いへらく、山媛の我をめぐしと、石楠の花をつまみ、豆梨の花をつまみ、豆梨を口に吸ひ、石楠を口に吸ひ、我が目らに塗らせりしかば、美しくしかぞ成りしと、いへる時山毛欅(ぶな)のうつろに、潛み居し小兔いはく、誇らひて汝はあれども、蛸とるとありける時、鱶の來て臀くひければ、室の樹の枝に縋りて、七日まで泣きてありしゆ、汝が族臀は赤く、汝が族木傳ひ渡り、汝が族しかぞ喧し、然かも尚ほこらひ居りやと、小兔のいへりしかば、憤り猿跳り來、爪立てにつかみかゝれば、枝攀づる業は知らざる、愚かしき兔が伴もは、眞白毛や雪深谷にまがひけるかも...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...――郷土望景詩――虎虎なり曠茫として巨像の如く百貨店上屋階の檻に眠れど汝はもと機械に非ず牙齒もて肉を食ひ裂くともいかんぞ人間の物理を知らむ...
萩原朔太郎 「氷島」
...「汝らの旅は全世界へ向っての遍歴であり...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...されど汝(な)は踊らでやまず...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...鼠に向いわれと同類の汝がわが食物を得る場を垢(あか)の他人の人間に告げたって...
南方熊楠 「十二支考」
...逍遙子は汝をおほいなる心と名づけむとして猶與(たゆた)へり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...伯の汝(なんじ)を見まほしとのたもうに疾(と)く来(こ)よ...
森鴎外 「舞姫」
...問…咄(とっ)! 然らば汝は神なるか...
夢野久作 「鼻の表現」
...汝ら如き蛆虫(うじむし)や...
吉川英治 「三国志」
...汝よく兵粮奉行の手勢と力を協せて...
吉川英治 「三国志」
...いま一矢を汝に与えぬのも...
吉川英治 「三国志」
...いざいざと友に盃すすめつつ泣かまほしかり醉はむぞ今夜語らむにあまり久しく別れゐし我等なりけりいざ酒酌まむ汝(な)が顏の醉ひしよろしみ飮め飮めと強ふるこの酒などかは飮まぬ朝の酒の味はまた格別のものであるが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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