...未だ小學校へ入らないいたづら盛りの汚ない兒供がメンコを打ち乍ら群れて來る...
千家元麿 「自分は見た」
...街道の片側には汚ない溝(みぞ)があって...
田山花袋 「田舎教師」
...汚ない水たまりがあつて...
田山花袋 「父の墓」
...朝早くさへ汲めば汚ない事があるものかと...
徳冨盧花 「水汲み」
...坊主頭に汚ない絣(かすり)を着た若いような...
徳永直 「冬枯れ」
...堀割は丁度真昼の引汐(ひきしお)で真黒(まっくろ)な汚ない泥土(でいど)の底を見せている上に...
永井荷風 「すみだ川」
...薄汚ない長い顔には...
中島敦 「虎狩」
...汚ない布子のジンジン端折り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黒い汚ない顔だって...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...汚ない手拭使つてるの...
林芙美子 「浮雲」
...(五月×日)家のかしまはあまり汚ない家なので誰もまだ借りに来ない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「助手さん! 寒いから汚ないでしょうけど...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...から意地汚ない方でござりまして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...汚ない髭の親仁(おやじ)の私が...
二葉亭四迷 「平凡」
...少しも汚ない手をしないのみならず...
正岡子規 「病牀六尺」
...私は立つて窓からすぐ汚ない通りを見てゐたが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...できるだけ汚ない風態をするのが自慢だったから...
山本周五郎 「青べか物語」
...学校の教壇みたような処へ立たされて『蛍の光』を日本語で歌わせられたの……そうして三分ばかりして歌が済んじゃったら監督みたいな汚ない菜葉(なっぱ)服の人が穴の明(あ)いたシャッポを脱いでモウ結構です...
夢野久作 「二重心臓」
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