...幸子の許可も求めないで出かけて行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...矢張正式に当人の承諾を求めてからでないと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...白い花(第五句集)私が求めつつある花は青い花でなく赤い花でもなくて白い花である...
種田山頭火 「其中日記」
...明かにそれは自分を永い間取囲んでいた堅固な城壁を探し求めるためであったのだ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それとも時には創作慾の刺戟(しげき)を求めにシネマ・パレイスや武蔵野館(むさしのかん)へ行くとか...
徳田秋声 「仮装人物」
...だれにも助言を求めることができませんでした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三田社中才子多し文を作るに巧なるものを求めなば何ぞ二子のみを俟つに及ばんや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...今夜白河の城下に宿を求め候処...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついには思わず助けを求めてるような気持にまでなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...求めてゐる誠の道と...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...いつまでもカツ子さんのことを考へてゐる譯にもゆかないぢやありませんか? 遠い處へ職を求めたと云ふのは僕は本當は東京がきらひになつてゐるんですよ‥‥生れ故郷の東京を去るなんて云ふのは...
林芙美子 「就職」
...まず世界中の公道を求めざるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あんなとこに浮びあがりやがつた!」「生活の変化を事更に求めるにも当るまい...
牧野信一 「蔭ひなた」
...我々は先づ存在としての歴史に手懸りを求めようと思ふ...
三木清 「歴史哲學」
...夫(おっと)に離れぬ守りに日本中の婦女が便宜してその葉を求め鏡の裏に保存し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...また求める者も民藝としてではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...三ヵ条の約束を求めておる...
吉川英治 「三国志」
...――われ光秀はいったい何を求めている者か...
吉川英治 「新書太閤記」
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