...船客の音楽的要求を充すに極めて縁の遠いものであることは云ふまでもないであらう...
阿部次郎 「帰来」
...是に於て教えられしままに、其子の屍を、求め、散乱せし骨片を拾い集めしに、鳥来りて、天の霊薬を以て、之に注ぐ...
高木敏雄 「比較神話学」
...俳句にも同じような要求がいつの時代にも繰返されつつあるようである...
高浜虚子 「俳句への道」
...一人が腰をおろすのを待って一人が反対の側の方へ席を求める...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...因果のこのような個性的・性格的な追求は自然科学に於ては許されないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...斉しくあて嵌めることを要求するものと見ていい...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この結果を得ることは新しい公式乃至新しい定理法則を求めることで...
戸坂潤 「思想としての文学」
...若し其れが切實なる自己内心の要求より起つた者であり...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...彼等の心情経験の整理箱の中から其の直接の答を求めて見給え...
中島敦 「光と風と夢」
...先生は微笑し乍ら覺束ないのだがといひながら自分の求めた歌を書かれる...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...ヤスが要求しても...
火野葦平 「花と龍」
...私の自負と違つて軽いのに稍々気易さを求めた...
牧野信一 「毒気」
...必ずモダン・ホリー・グレイルを探し求めて参ります...
牧野信一 「〔モダン紳士十誡〕」
...抽象的に普遍的なものを求むべきではなく...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...術といふ語には極致を求むるが如き義を含みたればなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...協力を求めることもあながち不可能ではあるまい...
吉川英治 「折々の記」
...適当な寄港地へ碇泊を緊急に求めているのだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...歓楽から目をそむけて真に清浄な生を要求する女が出てくるものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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