...あれと同じことで、味噌汁が、下へこぼれ落ちもせず、まるでやわらかい餅(もち)が宙にかかっているような恰好(かっこう)で、卓上(テーブル)の上をふわふわうごいているんだ...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...おかみさんの深切空は晴れてゆく風のさわやか木賃料三十銭飯はたつぷり夕飯 刺身煮魚と菜葉おしたし朝飯 味噌汁おろし大根菜漬五月十九日早く起きて...
種田山頭火 「行乞記」
...久しぶりに味噌汁を味ふ...
種田山頭火 「松山日記」
...――桃の葉の汁はアセモの薬だというので...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...四条あたりで汁粉店へ入ったことが一度あるのみである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ずんと奥深く考えて見る必要があると思います――」一行はなお黙々としてこの胆汁質のいう処を聞き流して蟻のように上って行くうち...
中里介山 「山道」
...賑(にぎや)かな通りを散歩した帰りに汁粉屋(しるこや)へ寄った...
夏目漱石 「道草」
...お夏の手を経ずに味噌汁の中に易々と毒を入れられるわけで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どぜう汁が來た時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ご飯もお汁(つゆ)もそのほかのおかずもよく味わって...
羽仁もと子 「女中訓」
...その汁が浸(し)みて鮎が鼈甲色(べっこういろ)になりますからそれを炙焼(あぶりやき)に致しますとどんなに美味うございましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...それからその汁を取り別(わ)けて五勺ほどのお米を入れて塩を加えて固い位のお粥に煮て前の鶏と玉葱とを添えて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...そのドロドロした汁(つゆ)を壜(びん)へ詰めて一週間から十日ほど臥(ね)かしておきますが...
村井弦斎 「食道楽」
...只今(ただいま)南京豆のお汁粉というものを差上ます」客「ヘイ南京豆のお汁粉とは珍らしい...
村井弦斎 「食道楽」
...じゃあおれに汁椀をよこせ」女が汁椀を取って渡した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...二汁(じゅう)七菜に酒二献(こん)であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...材料が締って汁が十分に浸み込む...
山本笑月 「明治世相百話」
...浴客一行の為めに米(こめ)を炊(かし)ぎ汁(しる)を煮(に)且つ寝衣をも貸与(たいよ)す...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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