...皆さんも御存知の通り木の皮の下には白い汁が流れて居ります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...そして赤黒い汁が...
海野十三 「怪塔王」
...我々は貧民と同様に味噌汁と香の物を食いつつ生活しているものであるのに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それから肉桂酒と称するが実は酒でもなんでもない肉桂汁(にっけいじゅう)に紅で色をつけたのを小さなひょうたん形のガラスびんに入れたものも当時のわれわれのためには天成の甘露であった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...パーヴェル・パーヴロヴィチは珈琲と肉汁を買いにやらされた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...脂のぎらぎら浮いてる味噌汁を...
豊島与志雄 「食慾」
...塩辛き味噌汁の代りに毎朝甘きショコラを啜っていた...
永井荷風 「砂糖」
...このオレンジの露をかけて見たまえ」と青年は人指指(ひとさしゆび)と親指の間からちゅうと黄色い汁を鮭の衣(ころも)の上へ落す...
夏目漱石 「野分」
...味噌汁を食わないのは誰だい」「…………」「この家の中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...熟(う)れて潰(つぶ)れた膿汁(のうじゅう)のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ドブドブと墨汁をなすりつけ給え!(二月×日)朝...
林芙美子 「新版 放浪記」
...みそ汁もうまかった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...指や唇まで墨汁で真黒にしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...堅魚節(かつおぶし)の二本と三本とによりて味噌汁の優劣を争ふに至りてはいはゆる半可通のひとりよがりに堕ちて余り好ましき事にあらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...せい子がよそって双葉が取次いで渡してやった汁の椀を...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...○南京豆の汁粉は濃きほどよし...
村井弦斎 「食道楽」
...犬のごとき鼻さきに青き鼻汁を凍らせ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...麦飯と汁とが出される...
吉川英治 「宮本武蔵」
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