...狩野永徳の絵にしても...
中井正一 「美学入門」
...(東京で治療を受けていた医者は神田神保町(かんだじんぼうちょう)に暢春医院の札を出していた馬島永徳という学士であった...
永井荷風 「十六、七のころ」
...松島まで行こう――その永徳を見るために...
中里介山 「大菩薩峠」
...画壇においての永徳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...永徳と呼びかけてみて...
中里介山 「大菩薩峠」
...永徳を日本第一、古今独歩と私が推称するのは、大体そんなような理由ですが、もう少し、それを分析しないと、いくら素人(しろうと)でも、君たちにわかるまいと思うから……」ここで、また酒をとって飲みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかに土木を起して金壁をなすりつけてみたところで永徳があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう少し永徳の後談(ごだん)を語らなければならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...永徳を知れば当然、山楽を知らなければならぬ、永徳の絵にも、山楽の絵にも、落款(らっかん)というものは極めて少ないから、いずれをいずれと、玄人(くろうと)でも判断のつきかねることがあるが、よく見れば必ず、永徳は永徳であり、山楽は山楽でなければならないはずのものだ――永徳は早死(はやじに)をしたが、山楽は長生(ながいき)をした、およそ長生すれば恥多しということを、沁々(しみじみ)と体験したもの山楽の如きはあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...永徳はその仏教からも超脱している...
中里介山 「大菩薩峠」
...永徳を忘れてはならない――そういったような次第で...
中里介山 「大菩薩峠」
...あこがれの古永徳に見参し...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下無二の宝が数知れず宝蔵の中に唸(うな)っているには相違ないが――貴殿御執心の永徳よりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...狩野永徳(かのうえいとく)大先生に見参仕る目的でござる」「ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あこがれの狩野永徳にも見参ができるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...永徳や応挙の虎は丸々と肥っている...
山本笑月 「明治世相百話」
...狩野永徳(かのうえいとく)様のお住居でございましょうか」「ああ...
吉川英治 「新書太閤記」
...おととい、御城内二の丸の大書院で、先生が絵をお描きになっているとき、秀吉様がそのお出来ばえを御覧あそばしたが――その折、秀吉様から、そっと、永徳たのむぞと、お声があったはずでございます...
吉川英治 「新書太閤記」
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